何もない空間に線を引き、色を重ね、自分らしさを見出だしていく。
自分自身と出会うことは、最大の喜び。

誰もが知るデザイナー、イヴ・サン=ローランの軌跡を辿るドキュメンタリーです。
印象的な言葉と音楽、アートに触れられる作品に仕上がっています。
21歳という若さで「クリスチャン・ディオール」の後継者となり、
その後、自身のブランドを立ち上げたイヴ・サン=ローラン。
彼の成功と苦悩の日々を、誰よりも近くで見てきた生涯のパートナー、
ピエール・ベルジェが語ります。
イヴとピエールは50年以上の年月を共に過ごし、2人の家には長年集め続けた数々の美術品が溢れていました。
それらの品がイヴの死後オークションにかけられ、一つ、また一つと部屋の中から姿を消していく映像が収められているのですが、何とも言えない寂しさとロマンを感じました。
時代を創り、時代に沿い、時代と闘った人。
その偉業を支え続けたパートナーが回想するのは、決して踏み入れることのできないひとりの男の孤独と、愛の形。
人は誰しも、自分ひとりでは抱えきれない物と、自分ひとりでしか抱えられない物、
両方を持っているのだと思います。
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