一部雲はあるものの、強い日差しが降り注ぐ最高の天気で、しかも周りは一面の雪景色・・・。
11時から、井上都紀監督の初長編『不惑のアダージョ』。短編の『大地を叩く女』(傑作!)が日本のみならず世界各国で評価されていますが、同作が去年の夕張でグランプリを受賞していて、その副賞である次作支援金を用いて製作したのが『不惑のアダージョ』とのことです。で、エラそうな言い方で気が引けますが、この監督ホンモノですね。
不惑を迎えて体調の変化に戸惑う孤独な修道女の胸の内が繊細に描かれていて、前作同様に音楽を通じたフラストレーションの昇華というモチーフも健在。監督の個性がしっかりと現れた完成度の高い作品でした。本当に将来が楽しみな監督です。
次は、がらりと変わって田口清隆監督による『G』という怪獣映画。監督がこつこつと9年間かけて完成させたということで、これが自主映画の枠を軽く超えたスケールの特撮映画でした。それもそのはずで、田口監督はゴジラ映画の現場も経験し、最近NHKで放映された『長髪大怪獣ゲハラ』(企画・脚本:みうらじゅん)も演出している実力の持ち主なのですね。この『ゲハラ』も同時に上映されて、場内大ウケ。往年の怪獣映画へ丁寧なオマージュを捧げながらパロディー精神も忘れないという、極上の出来・・・。上映後には怪獣ショーもあり、これまたファンタ映画祭ならではのサービスたっぷりの楽しい演出でした。
その後に特撮短編を1本見てから、18時からストーブパーティーという野外飲み会へ。市民会館の前の広場に、焼きそばや各種汁物や焼肉などが用意されて、誰でも参加できる野外パーティー。極寒の中で震えながら飲む冷えたビールとカニ汁の美味しいことといったら!これも夕張の真髄なのでしょうね。
19時半から「フォーラム・シアター」部門の作品を1本見て、22時半から『「ホラー秘宝」presents!ミッドナイトシアター』というオールナイト上映企画。フランク・ヘネンロッター監督16年ぶりの新作『バッド・バイオロジー』(ホラーではなくエロ!)、邦画で『STOP THE BITCH CAMPAIGN 援助交際撲滅運動』、そしてダリオ・アルジェント監督の『サスペリア・テルザ 最後の魔女』の3本立て。
久しぶりのフルのオールナイトで、ホテル戻って5時。満喫。
コメント
ヘ〜ぇ、井上都紀監督の初長編ですか・・・見たいな〜ぁ。
『大地を叩く女』まさに傑作!ですよね、あんなパワフルな作品にもかかわらず監督はおとなしそうなお嬢さん、その差に愕然とした覚えが・・・。
Posted by Longisland at 2009年3月 1日 07:54
遅ればせながら、シェルブールの雨傘観てきました。(ちゃんと観ていなかったもので)。「待つ」ことより、雪の夜の再会シーン。そのときの二人の微妙な感情のやりとりとその直後のギイと息子が雪を投げ合っているロングショットが身につまされるのは、中年になった証拠でしょうか。。。。
Posted by yuki at 2009年3月 1日 17:09