シネマカフェ映画業界人ブログ

ハンブルグ2番目のミッション

2008年02月15日 by 沖田敦 (プロフィール)   RSS配信

sabine.JPG

ハンブルグに行かなければならなかったもうひとつのミッション。
それは山岸副社長がその品質を高く評価していたスキンケアブランドの社長、サピーネ・ビーアさんとのミーティング。
彼女との会談は3時間に及んだが、実りの多いものだった。

いまから30年程前、アンダルシアの別荘で休暇を楽しんでいた彼女は、たまたま隣人のアメリカ人からアロエヴェラの存在を教わり、当時肌にいくつかの問題を抱えていた彼女はその効能に驚嘆したという。それが、彼女が夫ともに立ち上げた現・ブランドのスタートだったそうだ。始めは趣味の範疇だったというビジネスは、順調に売り上げを伸ばし、アロエヴェラをベースとしたバイオスキンケアラインとして、今はドイツ国内のシェアを独占するトッププランドにまで登り詰めたのだそう。

彼女の商品コンセプトは明確だ。現代人はマスメディアや企業が植え付けた固定概念によってその価値観を縛られてしまっている。例えば、乾燥肌、オイリー肌などの概念も、実のところ個人差があり、明確に大別することなど不可能。仮にあなたはオイリー肌だと宣告された人でも、環境やストレスによっては酷く乾燥してしまったりと、人間の肌は繊細で簡単にカテゴライズされるほど大雑把ではないというのだ。サビーネは過去の経験から企業がエンドユーザーに植え付けている嘘、概念から全ての人を解放したい、という信念を持っている。ゆえに彼女の商品はシンプルで、応用力に富んでいるわけだ。

まだブランド名は明かせないけれど、WISEPOLICY+にとって、Doux meに匹敵する戦力になることは間違いない。

そういえばこのサビーネ、モダンアートやプリミティブアートのコレクターでもあって、高級住宅地に構える自宅兼事務所には、トーマス・ヒルシュホルン(Thomas Hirschhorn)を中心とした沢山のコレクションがセンスよく展示してある。トーマスの作品は、ゴミのような廃材を利用して作られたオブジェの中に、カルティエやスウォッチなど名の知れたスイスメイドの腕時計や貴金属がモチーフとして組み込まれている。彼のメッセージは自身の出身地である自国が得た冨が、紛争地への資金源となっているという矛盾を突いている。それはサピーネが、人間の身体に効果があると謳いながらも、有害な化学物質を完璧には省くことの出来ず大量生産を重ねている大手メーカーへの、ささやかな反発とも重なっているのだ。

20up1.JPG

20up2.JPG

夜はSAMOVAのステファンとエシンがディナーに招待してくれ、FISCHEREIHAFEN RESTAURANT HAMBURG(GroBe ElbstraBe 143, D-22767 Hamburg/TEL +49(0)40-38.18.16)で美味しいトロのタルタルとスカンピのトマトソースパスタを食べた。その後、ハンブルグでいま一番かっこいいとされているEMPIRE RIVERSIDE HOTEL、最上階のバー“20 up”でハンブルグ最後の夜を楽しんだ。

コメント投稿はこちらから


(スタイル用のHTMLタグが使えます)

[PICK UP!]おすすめ情報

Ads by Overture