特に最近落ち込みが激しいのが洋画分野における単館系インディペンデント作品といわれている。外様な私は今でも「斜陽産業にわざわざ入ってくる必要なんてないよ。」と言われる。4年前にカンヌに初めて行ったときに思った気持ちは、いつでもマーケットに来ると復活する。「こんなに素晴らしい映画があるのに日本に来るのは本当に僅かである。」それもインディペンデント映画は、そのビジネスストラクチャーにおける採算性の見込みが厳しくなってきていることもあり、特にフィルターの細かさが増していたり。
今の日本は邦画ブームと言われて久しい。この流れは韓流ブームから来ていると推測するに、かれこれ7年ぐらいは続いている計算になる。揺り戻しは必ずあるはずで、邦画に見飽きたユーザーがまた洋画に戻ってくる流れは発生するはずだ。その流れが前回と同じように大きな波になるかは分からないが、少しでもその流れを支流へと繋げられるように、単館系の映画にもキラキラした光を当てていきたい。
海外セラーの若い人間も同じような想いで、日本が買わなくなってきている今、どういう形でインディペンデント作品に活路を見いだしていくかがテーマとなっている。複数の主要セラーと、具体的な協議が出来たので今回の出張の成果といえるかな。なにはともあれ、IT、PR、メディア、ファッションと色々な業界でお仕事させていただいている人間として想うことは、この映画業界ほどグルメに賭ける情熱が殊更高い人種が集まっていることもないのだ。映画という嗜好性を市場性(marketablity)をもとに慎重に考えていく、そんなバイヤー魂はここでも活かされるわけで、ひとつひとつの食事を大切にすることがとても素晴らしい。そして、何よりもとてつもなく根本が明るくポジティブで、そんな空気が私にあっているのだった。
嗜好性×市場性=高付加価値
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