出張から戻ると待っているのは温かい家族…じゃなくて、締め切りの山なんだよ。あたしいまその中で埋もれてるの。そんな中でも取材はあるもので、帰ってきた翌日は『TOKYO!』で来日中のポン・ジュノ監督と蒼井優ちゃんの取材。ロスで買った靴を履いていったら、ポン監督に、靴かわいいねとほめられた。うれひー。いやそれにしても、蒼井優ちゃんはかわいい。アフレコでソウルに来たときには、韓国映画界の監督たちが蒼井優に会うためにスタジオに押しかけるのを避けるため、ポン監督は来韓のスケジュールを聞かれるたびにウソを教えていたらしい。
『ダークナイト』の翻訳が上がってきて、だけど今日はこれから2本映画を観なければならず、その前に日比谷の某カフェでお茶飲みながら原稿書いている。4人がけのソファ席を贅沢に使っていたら、見知らぬオバちゃんが、「ここいいですか?」と来るから、あやや、混んできたかと「どうぞ」と答えつつ、周りを見回したら、結構席が空いている。なんで? と思ったら**ちゃんこっちよ〜とガキ連れてきやがって、ここに座ろうか、ね〜と不気味なマザコン(ババコン?)ぶりで大はしゃぎ。なんか孫(多分)にベタベタしてるぞ。これもしかして、最近ハヤリのモンスター系ばあさんか?
突如うるさくなって、ひっ! 原稿書くのに! と引きつっていたら、それの気づいた某カフェの女の子が、ほかに空いている席があるし、お客様お仕事中ですので、と声をかけてくれた。ところが慇懃無礼でずうずうしいオバちゃんは「だってこの人がいいって言ったのよ」と開き直り、「あのでも、お子さんがいるとは知らなかったので」と私も援護射撃するが、だって時間ないんだから、横並びの席じゃないとイヤなのよ、だってあなたこれからずっといるんでしょ、あたしはすぐに帰りますからと、オバちゃんガンと引かない。どっちかっていうと、その状況を敏感に感じとっていたのはガキのほうで、口をつぐんで固まっている。面倒くさいし、某カフェの子の心意気と、空気を読んだガキに免じて、その場は私が引くことに。某カフェの子は、おばちゃんが帰った後も、すみませんでしたと謝りに来た。彼女が悪いんじゃないのに。
いやでも嬉しかったです。こういう状況で、こういうちゃんとした対応してくれる若い子って、いまの時代、なかなかいないでしょ。
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