シネマカフェ映画業界人ブログ

息子をチャンピオンベルトでシバく、王家のユンファ・パパ

2008年02月12日 by 渥美志保 (プロフィール)   RSS配信

『つぐない』の原作「贖罪」読了。いや〜、本も素晴らしい。ものすごいビッシリ書き込まれてるからビビっていたが、読み始めたら止まらない。キーラ・ナイトレイの配役は、ぴったりだなあ。罪つながりの「罪と罰」は途中で止まっちゃってるんだけど、ガス・ヴァン・サントの『パラノイドパーク』を観たら、現代高校生版「罪と罰」みたいな感じで、せかされてる気分に。映画は、最近のガス・ヴァン・サント作品と同じ、なんとなく消化不良。

午後は、チャン・イーモウ監督『王妃の紋章』の試写へ。唐の王家の壮絶なドロドロ家族ゲンカを、ほぼ金ピカ宮殿内のみを舞台に描く「北京オリンピック総監督!」って感じの大上段な1本。オペラティックなドラマとキンピカなセットというあまりに現実とかけ離れた世界は、B級俳優チョウ・ユンファでは支えられず、コン・リーの情念に引き込まれてもユンファが映るとプっ! と噴出しちゃう私。取ってつけたように父親に刃を向ける三男を、キンピカのチャンピオンベルト(みたいな帯)をシュルッと外して打ち付ける場面なんて大爆笑。ひやー、王様のクセにアメリカの暴力パパみたい! と、案外楽しむ私。チェン・カイコーといいチャン・イーモウといい、中国の巨匠はどこ目指してんのかな〜。

夜は六本木で、ロバート・レッドフォード監督作『大いなる陰謀』へ。お友達のライターM氏に遭遇。「ちったあ映画観ろ」と叱られ、てへ、と誤魔化してみた。てへ。

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