ちょっと前に、やっぱり酔っ払ったロシア人が機内で拘束されたってのをニュースで見たけど、こんなことが目の前で起こるとは。面白い。面白すぎる。私の”変人磁石”パワーは、こんなところでも健在である。いや面白がってる場合じゃない。結構怖い。小さいとさあ、こういうときに標的にされちゃうんだよ、マジで。チビでもアタシって黒帯だから。とか言いたくなっちゃうよ。ウソですけど。
さてそんなゴマメの歯軋りなんて無関係に、足臭ロシア人包囲網は、徐々に輪を狭めてゆくのである。
ヤツの背後の空席にはでっかいコワモテのおじさんスチュワード、両側の通路には若手のスチュワードが一人ずつ門番のように緊迫した表情で立ちはだかり、ヤツと私の間ではものすごいでっかいイギリス人のおばちゃんスチュワーデスが、ヤツをなだめている。おじさんは背後から足臭の肩をやんわりと抑えながら「座ってろ、座ってろ」と言いつづけ、おばちゃんはさらに私にちょっかいだそうとする足臭の手をとって「彼女が怖がってるでしょ」と宥めている。足臭は「あのネエちゃん(ネエちゃんつーか、オバちゃんですけど)は、そんなこと言ってねーだろ」とオバちゃんのいうことなんて聞きゃーせず、おさわりパブかっ! ていうくらいにオバちゃんの手を握り締めてチューしたりして「僕に笑いかけて〜」とか甘えたかと思えば、「あのネエちゃんが怖がってるか直接聞いてみろ」と絡み始める。おばちゃんスッチーは私に近づいてきて「返事するふりだけして」と耳元で囁くが、フリもなんも、怖いっす。だって足臭いし、あんなデカい手に捕まれたら首とかパキって折れると思う。怖いっす怖いっすでも見たいっす〜!
とはいえ何か起こっても困るので、結局は席を変わることに。気を使ってくれたのか、ビジネスクラス。うふ。それもいいでしょ、だって眠かったし…と思いきや案内されたのは、バルセロナーロンドン便で前に座っていて「ロンドンー東京間は席が離れますように…」と祈っていたすっごいうるさい大阪の新婚カップルの隣だったのだー。ひー。結局眠れないじゃん。おかげで『パイカリ3』見ちゃったよ。ぜんぜん面白くないし。
ようやく飛行機を降りると、出口にはスッチーたちと並んで千葉県警がお出迎え。案の定。千葉県警が大挙してお出迎え。どうせ眠れないなら、こっちのほうが面白かったかもしんない。くそー、足臭ロシア人見届けりゃよかったな。
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