「風林火山」や「淀どの日記」などの歴史小説に加え、自身の幼少期や青春時代を綴った自伝的小説を多く残している井上靖が、本作の原作「わが母の記」の第一部を発表したのは昭和39年、57歳のときのこと。それから母親の死を経て、10年をかけて第三部を完成させた。映画には、そんな井上靖が家族と共に過ごした東京・世田谷区の自宅が撮影地として使用されており、実際に執筆活動を行った書斎も映し出されている。また、彼が幼少期、そして戦後、家族と過ごした伊豆・湯ヶ島や別荘を置いた軽井沢など昭和の文豪ゆかりの地から、数々の名作が誕生した背景に思いを馳せてみるのはいかが?













