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May 31, 2006

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人間は水がなければ生きられない。もし、その水が死を招くとしたら…? “水霊”と呼ばれ、言い伝えられてきた呪われた水が都市の水道水に浸入する、という恐怖を描いた新感覚ジャパニーズ・ホラー、『水霊』が夏を前にしてやってきた。5月27日(土)の公開初日には主演の井川遥をはじめ、渡部篤郎、星井七瀬、山崎真実、松尾政寿、矢沢心、鈴木美生のキャスト7人と監督の山本清史が舞台挨拶に登壇。満員の観客に本作への想いを語った。

mizuchi2.jpg本作でホラー初主演を務めながらも、実は「ホラー作品は大の苦手」という井川遥。「深夜の撮影が怖かった」と明かすが、「ただ驚くだけではなく、いろいろな怖がり方や、驚きのバリエーションが出来と思う」と撮影を振り返った。

::(左)渡部篤郎、(右)井川遥

逆に、意外にも「ホラーは好き」という、“なっちゃん”こと星井七瀬。「怖いこと、やりたいことは全部やったつもり」と嬉しいそうにコメント。また同様にホラー好きという山崎真実も「自分がまさか出ることはないと思っていたので嬉しいです」「いろいろなホラーを見たけど、『水霊』はいままで見た中でも最初から最後までドキドキする作品。目をつぶらないでみてほしい」とホラーファンとしての一面を見せた。

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::(左)星井七瀬、(右)山崎真実

本作のメガホンをとるのは、27歳にして監督・脚本をつとめる山本清史。「物語にいろいろな謎かけ、仕掛けを入れて僕が見たいと思う映画を作りました。ただ怖いだけではなく、観た後にカフェやレストランに行って、この水本当に安全かな?と思っていただければ嬉しいです」。

mizuchi5.jpg::映画の重要な鍵を握る、サイドキャスト6人に焦点を当てたサイドストーリー、『水霊縁起録』がYahoo!ムービーにて配信中! 本編と併せて観てみては。

キャスト全員が今までにない、新しいホラー、と口をそろえる『水霊』。そのリアルな恐怖は劇場で体感して欲しい。
::矢沢心

『水霊』
監督:山本清史
出演:井川遥、渡部篤郎、星井七瀬、山崎真実ほか
配給:トルネード・フィルム
劇場情報:池袋シネマサンシャイン、渋谷シネ・アミューズほかにて公開中

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2005年カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式出品、第6回東京フィルメックスにてグランプリ受賞。そんな肩書きばかりが先行していた『バッシング』がいよいよ日本でも公開される。日本人人質事件をヒントにしながらも、完全なフィクションとして一人の女性の物語を作りあげた小林政広監督と主演の占部房子さんにお話をうかがった。

本作で4度目のカンヌ参加を果たした小林監督だが、そもそもはデビュー作である『CLOSING TIME』('96)の頃に戻り、エリック・ロメールのような映画を少人数であまり緊張せずに作りたかったと言う。「今までの映画づくりとは違うものをやりたいと思いました。いつも北海道を舞台に社会から疎外されているマイノリティの男の話を撮ってきましたが、今度は自分を投影しない作り方をしてみたかったんです」。

そんな監督が今回のヒロインに選んだのは『歩く、人』『フリック』にも出演している占部房子さん。一筋縄ではいかない難しいキャラクターだが、当初のヒロイン像は少し違ったようだ。「最初は実際の事件から離れられず、どうしても上っ面のイメージでしかヒロインを作れなかったんです。でもそれでは先に進めなくなってしまった。そこで昔TVドラマの脚本を書いていたときのことを思い出して、演じるのは占部さんだけど自分がそこに乗り移って書かなければならないと気づき、あのキャラクターができてきました」。

bashing2.jpg最初に脚本を読んだ占部さんは「有子というキャラクターがとても活き活きとしていたので嬉しかったです」と語る。映画はその有子が自分の居場所を奪われ、徐々に追いつめられていく様子をすぐそこにあるかのようなリアルさで描く。「内面がきつくなってくる感じはしました。自分自身のやりたいことができないつらさは映画が終わるにつれて大きくなってきましたね」。

海外の映画祭ではバッシングの現象自体が理解できない、という反応もあったそうだ。「他人と違うことをしてバッシングされるのは日本特有のものだろうと思っていましたが、程度の差はあれ弱い者をいじめるという裏社会的なことはどこの国でもあると考えていたんです。でもヨーロッパは個人主義が徹底しているから他人が何をやっていようとあまり関係ないみたいなんですね。日本の場合は個人主義が利己主義的な意味合いと混同されているのではないかと感じました。ただ、アジアの人たちはそれについてはあまり言わないんですよ。それはやっぱり日本と同じようなことがあるからではないかと思います」。

フランソワ・トリュフォーを敬愛し、映画ならではのアクション表現を使って観客を楽しませたいと言う小林監督。『バッシング』を撮り終え、今後は本当に作りたい映画を作っていきたいと語る。作りたい映画と観客を楽しませる映画は一致するのだろうか。「映画というのはお客さんを楽しませるのが目的なんですよ。楽しませるにも色々なやり方があるじゃないですか。喜ばせたり悲しくさせたり…。その中で、考えさせるというのも楽しみのひとつなんです」。

本作のラストは敢えて明確な結末を示しておらず、まさに観た人の考え方に委ねられていると言える。「あまり映ってないんですけど、最後の有子と母親のシーンでは家の中のものがほとんどないんです。というのは有子だけでなく母親もあの団地を去って行こうとしているんです」。

有子は果たしてどんな結論を下すのか。その答えは各々の中にある。最後に占部さんから、自身やヒロインと同世代の女性に向けてメッセージをいただいた。「口に出して言わないだけで、多分みんなが経験のあることだと思います。よく考えれば些細なことなのに、自分の中にためこむとすごく重大な事件になってしまう。そういう悩みを持っている人たちに“一歩外に出てみればたいしたことじゃないよ”と勇気をあげたいです」。

『バッシング』
監督:小林政広
出演:占部房子、田中隆三、香川照之、大塚寧々
配給:バイオタイド
劇場情報:6月3日より渋谷シアター・イメージフォーラムほか全国にて順次公開
(C)2005 Monkey Town Productions
衣装協力:アニエスベー(占部房子さん)

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May 25, 2006
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2002年に公開され全米で大ヒットを遂げた、リュック・ベッソン脚本の『トランスポーター』。元特殊部隊員であるプロの運び屋フランク・マーティンを演じた、ジェイスン・ステイサムは一気に新世代のアクション・スターとなった。その続編である『トランスポーター2』の公開を前に来日したジェイスンに、今の気持ちを聞いてみた。

「『トランスポーター』は世界中で認められた、または世界中の人々が同じように楽しめる作品になった。年代や国籍、男女を問わず楽しめて、共感が持てるエンターテインメント作品だと思う。それに加えて、リュック・ベッソンというクリエイターの独特のスタイルが全面に出ている。“ベッソン印”といっても過言ではないような印がついていて、それが大きな魅力だと思う。ぼく自身もリュックの作品が大好きで、10本好きな映画を挙げるとしたらそのうち2作は彼の作品なんだよ。ぼくのキャリアから考えたら、ほんとに大きなステップになったと思う」。

transporter2.jpg::リュック・ベッソン作品でお気に入りの2本は『レオン』と、もう1本は『グランブルー』と『ニキータ』で決めかねているとか。当時飛び込みの選手だったジェイスンは、『グランブルー』のフリーダイブシーンに興奮し、友だちと何度も観たのだそう。

前作を振り返ってそう答えるジェイスン。『トランスポーター』は世界的に評価され、続編を作ることになったのだ。

「続編ができると聞いてすごく興奮したよ。『トランスポーター』はぼくが初めて主演した映画だったし、セカンドチャンスが与えられてとても嬉しかった。なんといっても、フランクという役を演じるのはとても楽しいんだ。彼は誰とも違う、すごく独特なキャラクターだと思う。常に何が正しいかをはっきりわかっていて、約束をしたら命をかけてそれを守る。最近の人たちは口ばかりで、言ったことを守らないことが多いでしょう? 彼は逆に、無口なんだけど守るべきものは守るし、優しさが行動からにじみ出ている。運転は上手いし、半端なく強い。自分がこうだったらいいなという憧れの要素を、彼はたくさん持っている。だから、人々は彼を好きだし、ぼくも演じてて楽しいんだ。ただ、彼を怒らせたら怖いから、扱い方は要注意だけどね(笑)」

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『トランスポーター2』の醍醐味は、前作同様やはりフランク・マーティンのキャラクターに尽きる。「フランクという役柄については、よくリュック・ベッソンと話をします。何といっても、彼がクリエイトしたキャラクターだから。ぼくが演じやすいように、彼のバックグラウンドなどをかなり細かい部分まで話してくれるので、演技の助けにしているよ。具体的には? トップシークレット!」。フランクの魅力の2つは謎めいているところ。話してしまったら、その魅力が半減してしまうから答えられないとのこと。でも、もし今後もシリーズ化されたとしたら、そのへんも描かれていくかもしれない…と期待してしまう。

transporter4.jpgそんなフランクとの共通点は?「髪型が同じ(笑)。ある程度運転が上手いところかな。男だったら誰でもそう思いたいものだけどね。バックミラーにパトカーが映ると、すごいスピードで走れるよ。普段はアウディのRCXに乗ってるんだ(※フランクは本作で黒のアウディA8に乗っている)。世界でも最高スピードが出るんだ。早い車が好きだね。アストン・マーティンのDB5という60年代の車も好きだね。全部手作りなんだよ。あとは…ぼく自身も善悪の区別ははっきり持っているつもり。昔はかなりバッドボーイズだったから、悪いことはわかるんだ(笑)」

始終、笑いを交えて気さくに質問にこたえてくれたジェイスン。フランクという役柄とのギャップに少々驚きながらも、そんな「良い兄ちゃん」ぶりに惚れた。
(text:Naomi Funakawa)

『トランスポーター2』
監督:ルイ・レテリエ
出演:ジェイスン・ステイサム、アレッサンドロ・ガスマン、アンバー・ヴァレッタほか
配給」:アスミック・エース
劇場情報:6月3日より渋谷東急ほか全国松竹・東急系にて公開
(c)2005Europacorp - TF1 Films Production All rights reserved

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