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November 25, 2005
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いよいよ待望のハリー・ポッター シリーズ最新作、『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』が11月26日全国公開となる。公開目前にシリーズ初監督となるマイク・ニューウェルをはじめ、おなじみハーマイオニー役のエマ・ワトソンらキャスト・スタッフが来日した。

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先ず、今回残念ながら来日することができなかったハリー役のダニエル・ラドクリフからビデオメッセージが届いた。「みどころはドラゴンやマーメイドとの戦い。さらに今回はそういったアクションだけではなく、ヒューマンサイドにも注目してほしい。ティーンになった3人、初めて登場する恋愛話。ハリーとチョウ、チョウとセドリック、ロンとハーマイオニー…。そしてついに“闇”、ヴォルデモートとも対面します。ぜひ楽しみにしていてください」。

harry03.jpgダニエルが教えてくれている通り、本作で注目したいのは拡大したスケーツはもちろん、3人が成長し、初めて恋愛話も浮かぶという点だ。特に3人の想いが行き違うクリスマス・パーティのシーンは、エマもいちばん印象的なシーン、と語る。「このシーンにはいろいろな感情の幅があります。最初はとても恋をしていてたのに、最後はロンの嫉妬により、おとぎ話が台無しになってしまいます」。

::急遽来日がキャンセルとなってしまった、ロン役で人気のルパート・グリントからもメッセージ。「今月頭に祖父が亡くなった家族とロンドンにいます。彼は僕の一番のファンでした。この映画はどんどん進化しています。次回作『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』は来年2月から撮影がはじまります。ぜひ楽しみにしてください。」

harry04.jpgもちろんハリーにも初恋がおとずれる。相手は校内一の美人とされるチョウ。彼女を演じるケイティ・ラングはオーディションで5000人もの応募者の中から選ばれ、本作が演技初体験となる。「ずっとハリー・ポッターのファンだったので、初めて3人会った時は恐れ多くて圧倒されました。でもすぐに打ち解けました」。また役どころについては「チョウ役はとても素敵でしたが、プレッシャーもありました。ハリーはチョウの美しさに惚れてしまうので、その期待にこたえられるか不安でした」。

harry05.jpg同じくシリーズ初参加となったロバート・パティンソンは三大魔法学校対抗試合でホグワーツ校の代表選手、セドリックを演じている。またセドリックはチョウをパーティに誘う、いわばハリーの恋敵でもあるが、恋愛面での自身との共通点に関しては、「セドリックは学校一の美人を誘ってokをもらえるほど女性の扱いがうまいので、僕とは通じる部分はないような気がします(笑)」と照れながらコメントした。

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::ハリー・ポッターシリーズの生みの親、プロデューサーのデイビッド・ヘイマン。「3人とも成長したと思います。特にエマは女優として、そして一人の女性として、大人になりました。一方で3人とも変わっていない部分もあり、みんな謙虚で、この経験を大切にしているんです」。

クリス・コロンバス、アルフォンソ・キュアロンに続いて本作のメガホンを撮るのは『フォー・ウェディング』のマイク・ニューウェル。「ハリー・ポッターは、この記者会見にもこれだけの人が集まるくらい、“世界的イベント”なので、とても緊張していました。これだけ大規模な映画を撮ったのは初めてですし、このような特撮を使うのも初めてでした。私はとにかくリアルさを追及しました。ドラゴンや人魚は実在しませんが、もしいたらハリーたちはどのように反応するだろうかということを常に考えていました」。

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::現在15歳のエマ。第一作目からの成長は一目瞭然だ。彼女がもしつきあうなら、ハリー、ロン、ビクトール、誰を選ぶ?「ハリーとロンとビクトールを足して3で割ったような人が理想ですが、どうしても選ぶならば、ハリーかロン、最終的には知性をとってハリーを選ぶと思います」。

圧倒的な魔法世界の演出とともに、ストーリーもぐっと深みを増している4作目は、前3作をしのぐ大ヒットになることは間違いない。成長続けるハリー・ポッターの世界に期待してほしい。

『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』
監督:マイク・ニューウェル
出演:ダニエル・ラドクリフ、エマ・ワトソン、ルパート・グリントほか
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場情報:11月26日より丸の内ピカデリー1ほか渋谷東急系にて超拡大公開
(C)2005 Warner Bros. Entertainment Inc.Harry Potter Publishing Rights (C) J.K.R

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『マッハ!』の大ヒットや第5回東京フィルメックスで最優秀賞を受賞した『トロピカル・マラディ』などで日本でも注目の高まるタイ映画。そんな中、ある一人の音楽家の人生とその背景にある時代を描き、タイ国民の感動をさらったのが『風の前奏曲』だ。『春の雪』(行定勲監督)にも出演している主演のアヌチット・サパンポンとイッティスーントーン・ウィチャイラック監督が来日した。

ストーリーテラーとなるのは実在したタイの伝統的な楽器“ラナート”の名手、ソーン・シラパバンレーン師。死に瀕した彼の回想を通じて物語は語られる。タイ国内でもマイナーな存在だったこの楽器に焦点をあてたのは何故か? 「製作のきっかけのひとつには経済危機がありました。グローバリゼーションが進む中で私たちは本当に正しい発展の仕方をしてきたのか。そこで伝統芸能であるラナート奏者の人生が私のテーマと重なったのです」。

若き日のソーン師を演じたアヌチット・サパンポンは、劇中でラナートを実際にやってみて「ラナートは重すぎてギターのように持ち歩けないし楽譜もない。だからこの映画に関わるまでは全く縁がありませんでした。でもユーモアのある師匠についたおかげで楽しくレッスンでき、難しいことに挑戦する醍醐味も感じました」。

演奏は吹き替えだが、現場では仕種や表情に気を使ったそうだ。「演奏を演技だと思われないために大げさに演じないよう監督とも話し合って決めました」。本物のラナート奏者は手首を大切にするために普段から重いものを持たない。そのためアヌチットも趣味のバドミントンを辞めたという。「ラナートを演奏するとスタイルがよくなって腕が引きしまります」そうなのでシェイプアップにもいいかもしれない。

「タイも日本も同じ仏教国で昔から自然と共に生きてきた。今だからこそ一度立ち止まって歴史をふり返ってみてはどうか。昔からある自分たちの文化や音楽を見直した上で次のステップへ進めたらいいと思う」というウィチャイラック監督。派手ではないが心に染みいるラナートの音色そのもののようなこの映画で普段忘れかけているものを思い出してみたい。

『風の前奏曲』
監督:イッティスーントーン・ウィチャイラック
出演:アヌチット・サパンポン、アドゥン・ドゥンヤラットほか
配給:東宝東和
劇場情報:12月3日より銀座テアトルシネマほか全国にて順次公開
撮影協力:タイ王国大使館

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November 24, 2005
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デビュー作でピンク大賞新人監督賞、2002年にはピンク映画大賞を受賞した女池充監督の二作品が連続上映される。既に各国の映画祭で絶賛を受けている『花井さちこの華麗な生涯』と、6月に急逝した林由美香が子持ちの主婦を演じた『ビタースイート』は、共にもともとピンク映画として製作されたが、その反響の高さから一般公開される運びとなった。文化庁の新進芸術家留学制度によって、ピンク映画監督としては初となるNY留学から帰国したばかりの女池監督にお話をうかがった。

かたや奇想天外なポリティカルコメディ(『花井さちこ〜』)、かたやセンチメンタルな恋愛ドラマ(『ビタースイート』)と全くテイストの異なる二作だが、根底に流れるファンタジー的な要素は共通している。特に前者は突飛な設定ゆえに戸惑うかもしれないが、映画が進むにつれて、様々な価値観が混在する世界を前に途方にくれる現代社会ならではのリアリティを獲得していく。「ニューヨークで上映したときは、ハリウッド映画とは違うテンポの悪さに観客が最後までついてこられるかハラハラしました」。その独特のテンポ作りには、突然挿入されるアニメーションや背景に流れる音もひと役買っている。

海外の映画祭での上映に何度も立ち会った『花井さちこの華麗な生涯』に対し、『ビタースイート』はまだ冷静に見直すことができないという。「最初に脚本を読んだときは登場人物がみんな自分勝手すぎて嫌いでした。今までは自分が好きな人の出てくる話ばかりやろうとしていたので、始めはどう撮っていいのかわかりませんでした。でも、好きな人たちに出てもらったら自分もその中に入っていけるようになりましたね。撮影中は、自分と登場人物たちとの関わり方ばかり考えていました」。

bittersweet02.jpgそもそも男女の話を描きたくてピンク映画界に入ったという女池監督。「実際の生活ではあんなに都合よくこと(男女関係)は運ばないでしょう。でも、観客の方には、あり得ないと思うのではなくファンタジーとして受けとってもらえると嬉しいです」。

留学先のNYでは自らの企画を映画化するためのプロデュースについて勉強していた女池監督だが、そのノウハウをいずれは一般映画の製作に活かしていきたいという。「常にいたずら心を持ちながら映画を作っていきたい」と語る監督の、優しいようでいて意地の悪さを秘めた世界観に期待したい。

『花井さちこの華麗な生涯〜インターナショナル バージョン〜』
監督:女池充
出演:黒田エミ、螢雪次朗、松江哲明、伊藤猛ほか
製作・配給:新東宝映画株式会社・国映株式会社
劇場情報:11月26日よりポレポレ東中野にてレイトショー

『ビタースイート』
監督:女池充
出演:向夏、林由美香、石川KIN、佐野和宏、福島拓哉、藍山みなみ 
製作・配給:国映株式会社 新東宝映株式会社
劇場情報:12月10日よりポレポレ東中野にてレイトショー

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