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October 29, 2005
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激しく愛し合いながらも、やがて運命に翻弄されて悲劇へと向かう…という“悲恋”の物語、『春の雪』。原作は根強いファンを持つ三島由紀夫の遺作で、これまでも海外の名将たちから映画化のオファーが殺到したというだけに、本作には世界中から注目が集まっている。記者会見には映画化を実現した行定勲監督をはじめ妻夫木聡、共演の及川光博、高岡蒼佑が登壇。それぞれの思いを語った。

spring02.jpg東京国際映画祭には『きょうのできごと』(同じく妻夫木聡出演作)に続いての参加となる行定監督はかねてから、文芸作品を撮ってみたかったという。「現代日本には素晴らしい文豪が大勢いて、彼らは日本の財産。プレッシャーがなかったわけではないが、日本の美や在り方を、彼らの作品を映画化することを通して考えることができたら素晴らしいと思った」。

spring03.jpg主人公の清顕を演じたのは、これまでの役とは異なり、禁断の愛に苦悩する青年に挑戦している妻夫木さん。「頭の中を白紙に戻して、気持ちを優先して演技しました。頭で理解するよりも、清顕の本当のピュアな気持ちを表現することができたと思います」。また先日本作が上映された釜山映画祭でも熱狂的なファンに迎えられたことには、「カムサハムニダ(ありがとう)です(笑)本当に驚きました」と照れながらコメントした。

また残念ながら欠席となった相手役の竹内結子さんについては「3回目の共演ですが、今回は、彼女が本来持っている女性らしさ、温かみのあるオーラや強さを感じました」と共演の感想を述べた。

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spring04.jpg妻夫木さんの親友を演じたのは、『パッチギ!』での演技が記憶に新しい高岡さん。「妻夫木さんは、面白いお兄さんという感じ。前から共演したかったので嬉しかったです」。




spring05.jpg会見が行われた10月24日にちょうど誕生日を迎えた及川さん。「妻夫木さん、結子ちゃんとからむシーンが少なくて残念だった」「洞院宮治典という役を演じたのですが、スタッフから"殿下"と呼ばれるのが嬉しかった」「結子ちゃんの衣装がどれもこれも艶やかで、ちょっと羨ましかったかな」と発言し、会場の笑いを誘った。また大の読者家としても知られる及川さん。「日本の文学は世界に誇れるものだと思い、映画化されることは喜ばしいと思う」と語った。

舞台は大正時代だが、「愛は普遍的」という妻夫木さんの言葉の通り、描かれている愛の物語は現代にも多いに通じる。映像化不可能とも言われてきた三島ワールドが、行定監督の手によってどのようにスクリーンに再現されたか、自身の目で確かめて欲しい。

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『春の雪』
監督:行定勲
出演:妻夫木聡、竹内結子、高岡蒼佑、及川光博ほか
配給:東宝
劇場情報:10月29日より全国東宝洋画系にて公開

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グウィネス・パルトロウ、アンソニー・ホプキンス共演の最新作、『プルーフ・オブ・マイ・ライフ』。本作は公開よりひと足早く、東京国際映画祭の特別招待作品として披露されました。その上映にシネマカフェ読者4名がレポーターとして参加! 映画祭の模様とあわせて、読者レポートをお楽しみください。

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会場はVIRGIN TOHO CINEMAS六本木ヒルズで最も大きなスクリーン、スクリーン7。開場前早くから、大勢のお客様で劇場は溢れていました。

proof04.jpg映画祭の楽しみのひとつは、上映前に特別ゲストの舞台挨拶やティーチインが行われること。今回は残念ながら、次回作の撮影のために来日することができなかったジョン・マッデン監督(『恋におちたシェイクスピア』)が、ビデオメッセージで登場してくれました。

その後、ゲストの映画評論家 渡辺祥子さんが映画の見所をわかりやすく解説してくれました。
proof05.jpg「娘が父をどう思っているか。父もまた長女よりも次女(グウィネス演じるキャサリン)を愛している。そして、天才である父親が発見した数式が、娘の間で重要な問題になってくる。1冊のノートが出て来て、父が書いたのか娘が書いたのかというのが、ちょっとしたサスペンスになっています。皆さんがちょっと居眠りしてると何だったんだろう?となります」。

今回の読者レポーター
proof06.jpg神馬知美さん
(26歳・会社員)
三澤香菜子さん
(26歳・会社員)






proof07.jpgM.Y.さん
(56歳・会社員)
M.M.さん
(26歳・会社員)






この映画を友人にすすめるとしたら?
「恋愛でなく、親子愛、思いやり…といったテーマの映画を見たい人におすすめ。扱っているものが“数学”ということもあり、少し難しく感じられたが、内容的には楽しめるし、良い映画。グウィネスパルトロウの演技が見どころです。」(三澤さん)
「台詞が舞台劇らしくテンポがあり、言い回しが上手でとても引き込まれます。多くの人が求めていながら、なかなか形あるものとして示すことができない人と人の絆、存在したことの証明を、数学の証明を通して描かれていると思う。久々に最初から最後まで釘付けにさせられた映画です。」(神馬さん)
「父と娘、姉と妹、信頼し合う男と女、そんな関係を築きながらそれぞれの人生を歩むひとにおすすめです。」(M.M.さん)
「とにかく丁寧な映画です。」(M.Y.さん)

出演者については?
「アンソニー・ホプキンスの、グウィネスに応えるような迫真の演技は、作ったキャラクターとは思えない演技で、とても上手いと思った。名優ですね。」(神馬さん)
「グウィネス・パルトロウは年齢設定(27歳)に少し無理があると感じたが、精神不安定で通常と異常の間を行き来している演技がうまくてさすがだった。昔と今で、少し見た目に変化(髪型を変えるとか)があると、もっと理解しやすくてよかったです。」(三澤さん)
「ジェイク・ギレンホールは役柄にしてはいい男過ぎ(?)かな。」(M.Y.さん)
「アンソニー・ホプキンスは天才であり狂人である父親役にぴったりでした。」(M.M.さん)
「ジェイク・ギレンホールはあどけなさの中に芯の強さを感じ、上の2人の深刻なキャラに対し映画全体に安らぎを与えていました。」(神馬さん)

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好きor印象的なシーンは?
「ジェイク・ギレンホールがキスをして、それを受け入れて2回目以降の2人のキスシーンがかわいくて良かったです!」(三澤さん)
「キャサリンが証明を完成させ、父の書斎に行ったが、父から手渡された証明を読み、涙するシーンが印象的です。深い愛情を感じました。」(神馬さん)
「キャサリンが車の窓を開けて、ノートを受け取るシーン。」(M.M.さん)

東京国際映画祭に参加してみての感想は?
「期待の作品、新星の作品をいち早く見ることができる映画祭に参加できて、また映画が好きになりました。映画は映画館の雰囲気(大きなスクリーンや整った音響設備)の中見るのが好きです。大勢の人が参加していて、映画館に足を運ぶ人がまだたくさんいることが嬉しく感じました。」(神馬さん)
「今回初めて参加しましたが、他の映画の予告もなく、司会、特別ゲスト、上映…という流れが特別な感じがしてすごく良かったです。」(三澤さん)
「監督のメッセージを聞けたり、ゲストが登場したりと、レアな体験ができました。」(M.M.さん)
「若い人、又は年の割に若々しい人が多く、六本木という場所柄か、勢いを感じました。」(M.Y.さん)

本作の公開は来年1月14日。どうぞお楽しみに!

proof12.jpg『プルーフ・オブ・マイ・ライフ』
監督:ジョン・マッデン
出演:グウィネス・パルトロウ、アンソニー・ホプキンス、ジェイク・ギレンホール
配給:ギャガ・コミュニケーションズ
劇場情報:2006年1月14日よりみゆき座ほか全国東宝洋画系にて公開
(C) 2004 Miramax Film Corp. All Rights Reserved.

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October 28, 2005
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短編クレイ・アニメーションでアカデミー賞に3度輝くニック・パーク監督。待望の長編第1作『ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!』が第18回東京国際映画祭の特別招待作品として上映された。映画祭の開催にあわせて“ウォレスとグルミット”の産みの親であるパーク監督が来日。記者会見では、クレイ・アニメーションの魅力をたっぷりと語った。

CGアニメーション技術が主流となりつつある中、パーク監督はクレイ・アニメーションにこだわり続けている。「粘土が私のストーリーテリングの手法に最も適切な素材だと思っているんです。粘土が醸し出す雰囲気も自分に合っているな、という実感があります。例えば、グルミットのおでこの粘土をほんの少し動かすだけでどんどん表情が変わるんです。アニメーターが実際にさわって動かして演技をしている、彼らの魂が粘土に込められていることが最大の魅力でもあります。CGでグルミットを作っていたら今のグルミットにはなっていないでしょう。誕生しなかったと言っても過言ではありません」。

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本作はおなじみウォレスとグルミットが、野菜コンテストの大事な野菜が食べられてしまう“畑荒らし事件”を解決する…というストーリー。「5年前にスティーブ・ボックス(監督・脚本)とアイデアを出し合っているときに、ウサギがウォレスとグルミットの畑から野菜を盗み出すというのは面白いんじゃないかって話をしていたんです。そして、新しいジャンルに挑戦したくて…、狼男ならぬウサギ男を登場させるような、ベジタリアン・ホラー・ムービーを作ったら面白いと思いました」。

また毎回登場するユニークな発明品については「子供の頃、私は発明家になりたかったんです。大好きなSF小説からインスパイアされるものもあります」と明かした。

wallace03.jpg1人のアニメーターが1週間で作れる映像がたったの5秒程度のため、撮影にはなんと18ヶ月もかかったという本作。それでも「素朴さ、手作り感がクレイ・アニメの良さであり、それがユニークさにも繋がると思うんです」と最後までクレイ・アニメーションについて熱く語るニック・パーク監督。目を見張るばかりのディテール、愛らしいキャラクターたち…今回の長編公開で、ウォレスとグルミットのファンがますます増えることは間違いないだろう。

wallace04.jpg::スーパーバイジンングアニメーターのロイド・プライスが、撮影プロセスを紹介。登場人物の多いシーンは、2分間のシーンために、6ヶ月も費やすこともあったという。細かいプロセスはまさに「ハードな肉体労働」だ。


『ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ』
監督:ニック・パーク、スティーヴ・ボックス
声の出演:ピーター・サリス、レイフ・ファインズ
配給:アスミック・エース エンタテインメント
TM&?2005 Aardman Animation Ltd. ?2005 Dream Works Animation LLC and DreamWorks LLC

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