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August 31, 2005

全てを知り尽くした人と何も知らない人だったら、どちらが魅力的だろうか──? そんな命題に挑んだのはイギリスの文豪オスカー・ワイルド。彼の戯曲「ウィンダミア卿夫人の扇」が、誕生から1世紀以上を経て映画としてよみがえった。華やかでありながら脆い女性の繊細さを表現することに成功したマイク・バーカー監督に話をうかがった。

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なんといっても見どころはヘレン・ハント対スカーレット・ヨハンソンの女優対決。ネタばれになるのでここではあまり言えないが、2人の関係が本作の肝となっている。そんな2人の女優を監督はこう分析する。「2人のタイプは全く違うからね。撮影時ヘレンは第一児を身ごもっていたんだけど、スカーレットは母親よりお目つけ役が必要なタイプだった。実際、2人が現場で顔を合わせたのはほんの3、4日のことだったんだ」。

goodwoman2.jpg脚本に惚れこんだヘレン・ハントはかなり初期の段階からこの映画に深く関わっていた。「ヘレンとは事前に十分話し合っていたので、撮影中はあまり言うことはなかったよ。逆にスカーレットは即興的な役者だった。たとえば、ベッドの上で足をバタバタさせるのはスカーレットのアイディアなんだ。あのシーンはあまりセクシャルではなくシンプルにナイーブにしたかった。なによりスカーレットを美しく撮りたかったんだ」。

原作はロンドンの密室劇だったが、映画ではイタリアのリゾート地、アマルフィに舞台を移し、よりスケールの大きな物語となっている。このアマルフィの美しい風景を贅沢に使ったロケーションや、キーアイテムである扇などの小道具も見逃せない。「今回の撮影はとてもシンプルにやったつもりだよ。美しい風景と素晴らしい役者をメインにしたかったから、いつもよりはカメラを動かさなかったんだ」。

goodwoman3.jpg男性とは思えない細やかな女性の描写が見事だが、男性の視点から女性を描くにあたってはどのような注意をしたのだろうか。「女性のキャラクターのほうが感情を素直に表現できると思ったんだ。原作者のオスカー・ワイルドは実は同性愛者だったと言われているが、19世紀当時は法律的に不法なことだった。だから女性のキャラクターを使って自分の思いを語ったんじゃないかと思う」。

そんなオスカー・ワイルドの魅力とは何だろうか。「人は皆、短絡的に物事を決めつけすぎてしまう。そして一度うえつけられた先入観はなかなかとり除けない。解決するには互いに正直に本音を言うしかないんだ。それはワイルドが作家として、セレブとして、ゲイとしてつき合わなければならなかった課題で、現代にも通じるテーマだと思う」。

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ラストにはとっておきのサービスカットがついている。「あれはもともとはなかったんだけど、どうしてもある人物のその後を描きたくて。でも既に予算をオーバーしていたので撮影自体が秘密裏に行われたんだ」

最後に監督にとって理想の女とは…?「(もちろん)妻です。料理がうまく、笑わせてくれて、何よりいつも私のことを最高だと思ってくれる人がいいな」。映画を観る喜びを純粋に味わわせてくれる本作は観客に至福のひとときを与えてくれるに違いない。

『理想の女(ひと)』
監督:マイク・バーカー
出演:スカーレット・ヨハンソン、ヘレン・ハントほか
配給:ギャガ・コミュニケーションズ
劇場情報:9月10日よりシネスイッチ銀座ほか全国にて順次公開
(C)MHFF2 LLP 2004

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april_pre02.jpgヨン様ことペ・ヨンジュン主演第2作『四月の雪』がついに日本へやってきた。ファンにとっては待ちに待った映画の公開と来日。8月30日夜に行われた特別試写会・舞台挨拶にはぺ・ヨンジュン、ソン・イェジン、ホ・ジノ監督が登壇。残念ながらチケットを手に入れられなかったファンも、その姿をひと目見ようと早くから会場周辺に集まった。

april_pre03.jpgペ・ヨンジュンらが壇上に現れると、約5,000人収容の東京国際フォーラムに集まった招待客からは大歓声がわきあがった。名前を呼んだり、手を振り続けていたファンにペ・ヨンジュンさんは、胸に手を当てたおなじみのポーズで応えていた。


本作は事故という不運な出来事でお互い配偶者の不倫を知るソヨンとインスが、次第に引かれあって行く、という皮肉な運命を描いたラブストーリー。清楚な印象が強いソン・イェジン、暖かなイメージのペ・ヨンジュン共に、難しい役どころに挑戦している。

april_pre05.jpg「愛という感情は言葉では表現できないものだと思います。私は、映画に出演する度に、愛の表現は、わからないからこそ色々あるものだと感じていました。本作で描かれているのは、私出演した映画のなかでいちばん悲しく、切ない愛だと思います。この愛が許されるかどうかは、観ている人によって考えが違うと思いますし、正解はないような気がしています。」
april_pre06.jpg「今回は事前に人物を研究して作り上げるのではなく、人物を100%体感しようとつとめました。登場人物と同じことを経験し、それを皆さんの前でお見せしたという感じです。人間ペ・ヨンジュンとしては温かく明るい姿を見ていてほしいですが、俳優ペ・ヨンジュンとしては、様々な役柄、色々なジャンルに取り組む姿を見ていてほしいと思います。」

april_pre04.jpg本作のメガホンをとったのは、『8月のクリスマス』のホ・ジノ監督。見所について、「日本での初公開ということで、ときめきを覚えると同時に少し怖い気もしています。しかし、文化や言葉が違っても愛の気持ちは万国共通だと思います。この映画が、今現在心が傷ついている人や過去に傷ついた経験を持つ方にとって、ひとつのなぐさめになれば嬉しいです」と語った。

“冬ソナブーム”が落ち着いた今でも根強い人気を誇るペ・ヨンジュン主演作として、まだまだ日本を騒がせること必至だ。最後に、ファンとしては最も気になる共演者同士の印象についてはこう語った。

ペ・ヨンジュン(ソン・イェジンについて)「集中力があり、考える力も演技も幅も広く、俳優としての技量はかなりのものです。実際の年齢差を感じさせないほど成熟してる方だと思います。大変ではありましたが、とても楽しく撮影が行えました。」

ソン・イェジン(ペ・ヨンジュンについて)「常に笑顔を絶やさずベストをつくし、熱心に演じている姿が素晴らしいと思いました。私だったら想像できないほどの情熱が必要ですが、(シーンの)撮り直しを何度も行ったときでも、一生懸命演技をされていて本当に素晴らしいと思いました。」

シネマカフェでは9月1日に行われる来日記者会見、さらにソン・イェジン独占インタビューと『四月の雪』を徹底レポート。どうぞお楽しみに!

『四月の雪』
監督:ホ・ジノ
出演:ペ・ヨンジュン、ソン・イェジン
配給:UIP映画
劇場情報:9月17日より日比谷スカラ座ほか全国にて公開

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August 26, 2005
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 ::(左から)イム・ピルソン監督、ソン・ガンホ、ユ・ジテ

この夏は、過酷な自然条件を生きるペンギンたちに注目が集まったが、人間にとっても南極はやはり厳しい土地である。その聖域に挑戦する男たちの姿を通して内なる人間ドラマを描いたアドベンチャー・サスペンスともいうべき『南極日誌』より、韓国映画界の宝ともいえるソン・ガンホと『オールド・ボーイ』で注目を集めたユ・ジテがイム・ピルソン監督とともに来日した。

韓国の隊員たちが実際に南極大陸を横断するテレビ・ドキュメンタリーから本作の着想を得たというイム・ピルソン監督。「隊員のひとりの身体に異常が発生して、探検を放棄してしまうというものでした。南極なんて何もなくただ寒くて白いだけなのに、なにがあんなに涙を流させるのだろうと思った記憶があります。それで南極を舞台にして映画を作れば人間の本性や欲望をうまく描けるのではないかと思ったのです」。

antarctic07.jpgずっと前からこの作品への出演を決めていたというソン・ガンホは今や韓国映画には欠かせない顔であるが、初共演のユ・ジテについては「(彼は)ヨン様よりもハンサムな俳優です(笑)。実力のある後輩で、ぜひ共演したいと思っていたので今回それができて嬉しかったです。一緒に仕事をした者を魅了するいい演技をしてくれました」と絶賛した。そんな大先輩を前にユ・ジテはどうコメントするのか…「演技力が素晴らしいだけでなく、私たち後輩の面倒見もとてもよく、御一緒できて光栄でした。この場を借りてソン氏と自分を含め6名の隊員である共演者に感謝したいです」。

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 ::それぞれの氷像とともに…

実は南極本土ではなく、ニュージーランドやセット内で撮影されたという本作。3人の口から出たのはまさに『南極日誌』を地でいくようなエピソードだった。「事前に探検の基本知識、訓練、今までの探検記を読んだりしました。100キロのソリを引いて雪原を歩くシーンもあったので、衰弱していく様子を見せるためにも、(撮影中は)1日3時間かけて25キロを歩いていました」。また、役の上でも隊長を演じたソン・ガンホは現場でもリーダー的存在だったようだ。「(俳優は)白い雪原とテントの中を交互に撮ることの繰り返しだったので、隊員全員が緊張感を持続させていく内的苦労のほうが大きかったです」。

今回の撮影のために13キロもの減量をしたというユ・ジテだが、体重の増減にはとらわれすぎないようにしているという。「映画に合わせて服を着替えるように体重を増減させるのも俳優の仕事ですから」。そんなストイックなガンホとジテに比べて大分ふくよかなイム監督。鋭い記者がその体型を指摘すると場内は爆笑に包まれた。「私は映画を撮っているとストレスで太ります。実際“何故監督はやせないの?”と聞かれますが、今ちょうど映画を撮り終わって体が重いので、次の作品を軽快に撮る為にやせなくてはと思っています」。

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 ::南極の氷を溶かしたミネラル・ウォーターで乾杯!

「映画というものはレンガの積み上げのようなものだと思います。1つ1つのシーンの積み重ねでできあがった本作の出来には満足しています」というユ・ジテ。精神的にも体力的にも極限状態に追いつめられたとき、人は果たしてどのような行動をとるのか? それを知るのは恐ろしいが、やはり知りたい気もする。

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 ::(左)ゲストで登場した梨花(右)梨花が番組のロケで南極を訪れたときに着ていたという防寒ウェア

『南極日誌』
監督:イム・ピルソン
出演:ソン・ガンホ、ユ・ジテほか
配給:シネカノン
劇場情報:8月27日よりシネカノン有楽町渋谷アミューズCQNほか全国にて順次公開
(C)2005 IMPictures/Sidus-dist.byCineQuaNon

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