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April 28, 2005
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“恐るべき処女作”と絶賛を浴びたベストセラー小説を映画化した『サラ いつわりの祈り』。小説としてのクオリティの高さもさることながら、その衝撃的な内容が作者であるJ.T.リロイの実体験に基づいていることも話題となった。今回の映画化にあたって監督・女優をつとめたアーシア・アルジェントと原作者であり、共同脚本家のカリスマ作家J.T.リロイのふたりに話を聞いた。

イタリアホラー映画界の巨匠、ダリオ・アルジェント監督の娘として生まれたアーシアは幼くして女優デビューし、『スカーレット・ディーバ』では初の監督にも挑戦した。今回はそれに続く監督2作目となる。J.T.リロイの原作を読んだ感想は「小さい頃は両親が忙しくてあまりかまってもらえなかったから共感できたわ。だからJ.T.とはすぐに心を開いて話ができたの」と言う。

asia1.jpg原作者のJ.T.リロイはマドンナやウィノナ・ライダーなど数々のアーティストからリスペクトを受けるカリスマ的な作家である。本作は娼婦の母親に連れられて男娼として過ごした子供時代を描いた自伝的作品だ。しかしもともとは本を出版するつもりではなかったという。「当時は何かに集中するということがなかったんだけど、(本を書くことで)初めてやる気を出すということを教えてもらった。書くことによって自分の内面を外にむき出すことを知ったんだ」。
この映画で監督・脚本・女優の3役をこなし、J.T.リロイの母親がモデルであるサラを演じたアーシアが言うには「サラは自分とはあまりにもかけ離れていたから感情移入はできなかったわ。演じるのもきつかった」そうだが、「サラは犯罪者で厳しい女性でもあるけれど、J.T.は今でも彼女に深い絆を感じているの。だからサラのキャラクターを演じられたことはとても嬉しいわ」とも語った。jt1.jpg

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::一児の母でもあるアーシア。

これだけの強烈な原作を映画化するにあたり、アーシアは敢えて原作者のJ.T.リロイを共同脚本家に指名した。「彼とは初めて会って目を見たときにすぐ親近感を覚えたわ。私自身、小説に出てくる少年ジェレマイアに親近感を感じていたし、だからこそJ.T.には全面的に映画製作に参加してもらったの」。一方のJ.T.リロイはアーシアとの出会いについて「初めて会ったときに彼女になら任せられると思った」と言うからまさに相思相愛であろう。

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::とってもオシャレなJ.T.。ファッションの話になるとサングラスの奥の目を輝かせていました。

エピソードやビジュアルばかりが先行しがちだが、素顔はシャイでとても感じのよいJ.T.リロイは現在も小説を執筆中であり、またインディーズで音楽活動も行っているそうで、マルチな活動はアーシアとも共通する。ちなみに“アーシア”という不思議な名前は“アジア”からきているかもしれないとのこと。来日も今回が4回目となる親日家の彼女だが、果たして日本の観客はこの映画をどう受けとめるのか楽しみである。

『サラ いつわりの祈り』
監督・脚本:アーシア・アルジェント
出演:ピーター・フォンダ、ウィノナ・ライダーほか
配給:アーティストフィルム、ファントム・フィルム
劇場情報:5月7日よりシネマライズほか全国にて順次公開

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April 15, 2005
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13歳のトレイシーにとっては学校いちばんの人気者、イーヴィの仲間になることが何よりも憧れていたこと。やっとそのチャンスをつかんだ彼女はいままでの優等生から180度自分を変え、派手な服装とメイクに身を包み、万引き、ボディピアス、ドラッグ…と過激な生活にハマっていく。認めてほしい、気づいてほしい。心の奥の悲鳴がようやく届く頃にはすでに身の破滅から後戻り出来なくなっていた。その彼女が救われるまでの真実の物語を痛いほどリアルに描いた映画が『サーティーン』だ。

衝撃的なことに、本作は共同脚本を手掛け、イーヴィ役を演じているニッキー・リードの実体験にインスパイアされたトゥルー・ストーリー。13歳で映画の脚本に参加し、14歳で女優デビューを飾った才能あふれる彼女が先日来日し、本作への思いや将来について語ってくれた。

thirteen_2.jpg道をはずれたニッキーを救ったのは、本作の監督、キャサリン・ハードウィックだった。「私の人生が映画になるとはもちろん想像もしていなかった。(監督の)キャサリンに出逢い、私をポジティブな方向に導こうとしてくれた彼女は私に何か創作的な活動をすることを勧めた。そして文章の題材を模索していたら、結果的に自分の話になった。」

「自分を演じるのはニッキーにはハードすぎる」という監督の考えがあったため、映画の中ではニッキーは彼女が憧れた存在であるイーヴィ役を務めた。「他の人が自分に基づいたキャラクターを演じていることは、最初予想していた程不思議なものではなかった。エヴァンの素晴らしい演技により、まるで新しいキャラクターになっていた。」

「私は人生を後悔している、と多くの人が思っているかもしれないけど、今はとても幸せだし、自分では全く後悔していない。もちろんもっとティーンエイジャーを楽しめたかもしれないし、結果的に今はひとりで暮らしているけど、それでもやりなおしたとしても結局は同じ道をたどっている気がする。」thirteen_3.jpg

「13歳という年齢は私に限らず誰にとっても難しい年齢だと思う。少女から女性に変わる人生の転換期であり、いろいろな変化に混乱する年齢なのに、実際はそれについてアドバイスしてくれる人は少ない。私はとにかくキャサリンに出会ってとても恵まれた。」

もともと詩など、文章を書くことは好きだったというニッキー。でも脚本に挑戦しようと思ったのは、キャサリンと出会ってから。これからは女優業も続けながら、将来的には小説を書きたいそうだ。又監督にも興味があるので、大学にも行く予定だとか。「この映画には多くの女性スタッフが関わっているが、彼女たち、そして特にキャサリンに大きな影響を受けた。まだまだ活躍している女性映画監督は少ない、ぜひチャレンジしていきたい。」

又本作は脇を固めるベテラン俳優たちに支えられている。特にトレイシーの母親役、ホリー・ハンターの体当たり演技は特筆するべきものだ。変わり行く娘を必至に守ろうとする姿は観る人の心を揺さぶり、彼女は本作でアカデミー賞助演女優賞ノミネートを果たした。ほかにも美形俳優キップ・デパルデューが隣人役で出演しているが、彼とのキスシーンについては「撮影当時、27歳の彼に対して私とエヴァンはまだ14歳。母親や福祉関係の方の立会いのもとに撮影が行われ、見張られている気分だった!」という裏話を笑いながら話してくれた。

インタビュー後も気さくに話しかけてくれたニッキー。同ハードウィック監督作品『Lords of Dogtown』も公開が控えている彼女は、今後注目したい女性のひとりにまちがいない。

誰もが一度通ってきた13歳。胸をしめつけられる真実の物語には女性ならばきっと共感できるはず。この春イチオシの感動作、限定公開なのでお見逃し無く。

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thirteen_main.jpg『サーティーン あの頃欲しかった愛のこと』
監督:キャサリン・ハードウィック
出演:エヴァン・レイチェル・ウッド、ニッキー・リードほか
配給:メディア・スーツ
劇場情報:4月16日〜5月13日までシブヤ・シネマ・ソサエテほか全国にて公開

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April 14, 2005
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日本で2003年に劇場公開され、大ヒットを記録した『インファナル・アフェア』。練りに練られ、最後まで予想のつかないストーリーは世界中の映画ファンを魅了し、レオナルド・ディカプリオ×マット・デイモン主演でハリウッドリメイクが決まったことも記憶に新しい。本作は当初からパートIとパートIIIの制作が企画され、Iの撮影途中にIIの構想が生まれたという、3作あわせてはじめて全貌がわかるという壮大なトリロジーである。そしてその待ちに待ったパートIIIがGWついに公開。衝撃的な結末が明らかになる。公開を週末にひかえた12日、トニー・レオンとともに主演を務めるアンディ・ラウほか監督、脚本を手掛けたスタッフが揃って来日した。

infernal_2.jpg監督・撮影・プロデューサーのアンドリュー・ラウ。落ち目の香港映画を懸念して、本シリーズでは「脚本が最後までない、CGがいい加減、時間がない」などの香港映画界の悪しき習慣を払拭するよう努力したという。そのため製作には異例の年月がかけられたが、先ず構想をアンディに持ちかけたところ彼は無条件にサポートしてくれたという。
評価高い本作の脚本を手掛けたフェリックス・チョン。「本作にはとても思い入れがある。これまでアンディとは何本か一緒に仕事をしてきたが、複雑な役も上手く演じてくれる。『インファナル』ではどこまで複雑な役を演じきってくれるかが楽しみだった。」infernal_3.jpg
infernal_5.jpg警察に潜入したマフィアの男、ラウという難しい役を見事に演じたアンディ・ラウ。微妙な心理描写については自らの演技力を謙虚に否定しながら「いい脚本家がいたからだ」と感謝をのべた。注目のハリウッド・リメイクについては「ハリウッドにアジア映画について理解してもらういいチャンスだ」とコメントした。
共同監督のアラン・マック。「アンディの演技力については言うまでもなが、彼が演じる役は2つある。それを説得力あるように見せるかが非常に重要だった。現場ではアンドリューとフェリックスとよくケンカをした。でもそいうことがあってこそいい映画がつくれると思う。アンディたちは我々のケンカをよく我慢して待ってくれたと思うけどね。」infernal_4.jpg

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長い月日をかけて製作されただけあって、キャスト・スタッフの間はとても仲が良い雰囲気が伝わり、会見も終始笑いが絶えなかった。「トニーと僕は仲いい友達だよ。でも(マフィアのボス役の)エリック・ツァンとは友だちじゃない」とアンディが冗談!?を言うシーンも。

数々の名シーンを残した本シリーズ、3作通してアンディがいちばん印象に残ったシーンはアンディの淋しげな表情が印象的な「パートIIIの病院のシーン」とのことなので、映画を観る時は要チェックだ。

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::「パートIのエリックを殺すシーンも楽しかったよ」と笑いながら付け加えたアンディ。会見にはジーンズにジャケット、黒ブチメガネという、映画の中で見慣れたスーツ姿とはちがう、崩しファッションで登場。座っていた時は痩せている印象だったが、立つとそのスタイルの良さが目立ち、ジーンズがとても似合っていた。

泣いても笑っても、IIIで完結。かなり時間が前後し複雑なのでI、IIを復讐してラストにのぞむことをオススメ。公開は16日です!

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infernal_main.jpg『インファナル・アフェアIII
終極無間』

監督:アンドリュー・ラウ、アラン・マック
出演:アンディ・ラウ、トニー・レオンほか
配給:コムストック
劇場情報:4月16日より丸の内TOEI2ほか全国渋谷東急系にて公開

(C)2003 Media Asia Films (BVI) Ltd. Infernal Affairs

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