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March 31, 2005
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ストリート・センスに貫かれたエッジな作風とジャンルレスな活動で、数多くのファンを惹き付けるカリスマ漫画家、井上三太。過去何度も映画化の噂があっては消えていた、彼の伝説的な過激コミック「隣人13号」が、数々のPV・CMを手掛ける井上靖雄氏にの手よってついに映画化。公開を目前に控えた3月22日、スペースFS汐留(東京)にて特別試写会が開かれ、上映前の舞台挨拶に豪華キャスト&スタッフが集った。

少年時代いじめられっ子だった村崎十三は、一見穏やかな青年に成長。だが、彼のカラダには凶暴な別人格"13号"が巣食っており、ついには少年時代の自分をいじめた赤井トールへ、10年越しの壮絶な復讐を仕掛ける─。

『あずみ2』ほか活躍が目覚しい主演の小栗旬、そしてパーフェクトに壊れきった極悪非道の殺人鬼13号を怪演した中村獅童ほか、吉村由美、井上靖雄監督、そして原作者・井上三太氏が舞台に登壇すると、客席からは一斉に大きな声援と拍手が贈られた。しかし一行の表情は暗い様子。中村獅童の「この映画を絶対観ないでくれ。」発言も気になるところだが・・・

rinjin2.jpg冒頭から「監督に騙されて…無理矢理やらされちゃって…実は今日ここに立っているのも、昨日とっても恐いめに遭ったんです。…」と飛ばす中村獅童(でもちゃっかりオレンジのダウンを着用)。完成した『隣人13号』を観たときひどく落ち込み、自腹で『いま、会いにゆきます』を観にいったそう。
「まさか僕も、22年間生きてきて、裸でケツを叩かれることになるとは。。」と衝撃を語る小栗旬。ただ13号を演じて落ち込んでいる(ように見える)中村獅童に関しては「ほんとに素のままで13号という役をできる人だ」と思ったとのこと。rinjin3.jpg
rinjin4.jpg「私も人生30年生きてきて、軽いセクシャルハラスメントを監督からあんなに受けるとは思っていなかったんで… もう涙がでてきて何も言えません…」と演技派の吉村由美。作品に関しては「前々から言っているのですが、両端にいらしゃるお二人(井上靖雄&井上三太)が変態だったからこそできた映画です」とズバリ。
「ずっと獅童さんが“この映画を観ないでくれ”とおっしゃっていて、最初は何てことを言うんだと思っていたんですが、今は気持ちが変わりましたね。みなさんこの映画、観ないほうが良いですよ。世の中には『いぬのえいが』『いま、会いにゆきます』『あずみ2』、そしてアメリカにいけば「HIHI PUFFY AMI YUMI」と他に面白いものがたくさんありますから」と会場を沸かせた原作者、井上三太氏。rinjin5.jpg
rinjin6.jpg原作のもつ“問題作になり得るパワー”を再現したかったという監督。今回のキャストにもとても満足している様子で、これであれば「三太さんを納得させることができる!」と暴走してつくったそう。監督自身も恐怖に震える仕上がりとのこと。

実はこの日のゲスト陣の奇妙なノリは、裏で監督が仕組んだものと小栗旬が漏らし、最後に井上監督から「みんなヒドいことを言っていますが、きっとみなさんの心の映画No.1になれる仕上がりになっています。特にキャストの方々が素晴らしい演技をされていますので、ぜひご賞味ください!」と締めくくった。

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::最後に一吠えする中村獅童。これも13号の一面か!?

『隣人13号』
監督:井上靖雄
原作:井上三太(幻冬舎コミックス刊)
出演:中村獅童、小栗旬ほか
劇場情報:4月2日よりシネクイントほか全国にて順次公開

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March 29, 2005

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3年前、『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』で日本でもその名を知られるようになったウェス・アンダーソン監督の新作『ライフ・アクアティック』が届いた。大の飛行機嫌いでヨーロッパにも船で行くというウェス・アンダーソン監督だが、本作のプロモーションで記念すべき初来日となった。

lat_2.jpg前作の『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』で主な舞台となっていた“家”を飛び出して今回の舞台は“海”である。その理由はなんだったのだろうか。
−「海が好きだからだよ。それにビジュアル的にもいいしね。僕はジャック・クストー(フランスの海洋探検家)が大好きなんだ。クストーは発明家・冒険家・科学者など色々な顔を持っていて、実際に映画もつくっていた。アーティストとしても彼を尊敬している」

本作の見どころのひとつは潜水艦や架空の生き物の凝ったデザインである。そのユニークな色や形は見ているだけで楽しくなってくる。
−「僕にとってデザインは映画づくりで最も楽しい要素なんだ。すべてのデザインは映画にとって重要な意味を持ち、内容にも大きく関わってくるからね。だからその元になるようなアイディアは脚本の中にも盛り込んでいるよ」

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::映画に登場する探査船“ベラフォンテ号”をバックに

それだけでなくこの『ライフ・アクアティック』では、デビッド・ボウイをポルトガル語でカバーする、というおそらく史上初の試みをやってのけている。
−「登場人物のメンバーの1人が演奏する、というアイディアは当初からあった。僕自身がデビッド・ボウイのファンだったし、今回のストーリーともリンクするので彼の音楽はぜひ使いたいと思ったんだ」

また、70年代から活躍するテクノ・バンド“DEVO”のメンバーであるマーク・マザーズボーらが手がけたサウンド・トラックも刺激的だ。プライベートでも歯医者を改造した宇宙のような部屋に住んでいるというマークだが、『ライフ・アクアティック』では彼の私物であるチタンのメガネを映画の小道具として起用したそうだ。
−「(マークとの仕事は)実のところ怖かった。僕の兄弟がDEVOの大ファンだったんだけど、マークの音楽には怖さと同時におかしさもある。彼はこれまでに僕の4本の映画でスコアを手がけているけど、どれもあたたかみがあるんだ」

『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』にはアディダスやラコステなどファッショナブルなアイテムを散りばめていたが、『ライフ・アクアティック』でも登場人物たちの身につけるものはセンスのよいこだわりがうかがえる。しかし監督本人はファッションには興味がなかったとか。しかし最近は見違えるようにオシャレになり、なんとベスト・ドレッサー賞まで受賞してしまったという。
−「どうしてあなたが選ばれたの?と言われたけど、僕もまったく同感だね(笑)。映画では衣裳が非常にエキサイティングな要素になる。映画の登場人物が印象的な服を着ているとインパクトがあり、作品全体に強い影響を与えるんだ。例えば『スター・ウォーズ』や『タクシー・ドライバー』のようにね。だけど自分の服は昔から変わらず高校時代と同じようなものを着ているな」

::この通り、細身の長身にベージュのスーツが決まっている(!?)lat_5.jpg

ウェス・アンダーソン作品ではおなじみのビル・マーレイをはじめ、ケイト・ブランシェットやブラジルの人気ミュージシャンであるセウ・ジョルジなどひと癖もふた癖もある役者陣が顔を揃えているのは圧巻である。
−「キャスティングは音楽と同様に重要なものなんだ。キャラクターによっては初めから決まった役者を想定して物語をつくるときもある。もちろん途中で変わっていくこともあるけどね。例えばペレという役自体は早くから決まっていたけど、実際にセウ・ジョルジをキャスティングしたのはもっと後になってからだった。あの役にはまず“ブラジル人”という設定があって、それからペレに決まったんだ」

映画監督を主人公とした本作には映画制作のメイキング場面が数多く登場する。いわば映画の中で映画が作られているわけだが、そのねらいについて監督はこう語る。
−「脚本の中に映画制作そのものを含めたかったんだ。(フェデリコ・)フェリーニの『82/1』や(フランソワ・)トリュフォーの『アメリカの夜』みたいな要素を入れたかった。私も共同脚本のノアも映画制作を愛しているし、そこにたずさわるアーティストを尊敬している。この映画は言ってみればビル・マーレイの演じるジャック・クストーへのオマージュなんだ」

次回作は、『ライフ・アクアティック』のストップ・モーション・アニメも手がけたヘンリー・セリック(『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』監督)との共作で、やはりストップ・モーション・アニメを用いた『Fantastic Mr.Fox(原題)』という小説の映画化に取り組んでいるという。
−「僕はこの手法が気に入っているし楽しんで作っているよ。だけど、原作の映画化ということもあるし、僕の他の作品ほど個人的なものではないかもね」

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::紳士的な笑顔が魅力的でした

さらに、インドの修行僧である3兄弟の話も同時進行中で「一度にふたつの作品を一緒に作るなんてかつてないことだよ!」というウェス・アンダーソン監督。人生のおかしみや切なさを驚くべきユーモア・センスとビジュアルで体現した現時点での最高傑作『ライフ・アクアティック』は、2005年の重要な1作となるに違いない。

『ライフ・アクアティック』
監督:ウェス・アンダーソン
出演:ビル・マーレイ、オーウェン・ウィルソン、ケイト・ブランシェットほか
配給:ブエナ ビスタ インターナショナル(ジャパン)
劇場情報:5月7日より恵比寿ガーデンシネマほか全国にて公開

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March 23, 2005
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恋をすると鬼の王・阿修羅に生まれ変わってしまう宿命を背負った女、つばき。“鬼殺し”の異名とっていた人気舞台役者、病葉出門。ふたりの悲しくも運命的な恋物語、『阿修羅城の瞳』がまもなく公開となる。本作は高い評価を獲得している同名の舞台を差新のSFXとオールスターキャストで大ヒット『陰陽師』シリーズの滝田洋二郎監督が映画化したもの。かつてない豪華絢爛アクション・エンタテインメントとしてスクリーンに蘇る。公開に先立って行われたプレミア試写会には宮沢りえ、市川染五郎をはじめ、キャスト・監督が集結した。

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ファッション・ショー風に行われた本イベントでは、ひとりずつがキャットウォークを歩き、観客の目の前を通って行った。監督に続いて、最初に登場したのは出門が活躍する芝居小屋・中村座の座付き作者を演じている小日向文世。数々の味のある演技で定評のある彼だが、「今まで僕が見たことのない、初めての時代劇だったと思います。鬼が出てきますが、本当に美しい映画だと思いました。こんな素敵な作品に参加させてもらって、感謝しています」と本作の魅力を語った。

ashura4.jpg鬼と戦う「鬼御門」の頭領役の内藤剛志。「この映画は夢物語です。僕は夢には「ドリーム」と「ファンタジー」の2つがあると思います。ドリームは願いが叶う感じがします。例えばドリームジャンボ宝くじのように。でもこれがファンタジージャンボ宝くじだったら、絶対当たらない気がするでしょう。僕は、この映画は叶わない夢についてのお話、つまりファンタジーだという気がします。」
「はじめて鬼の役を演じた」樋口可南子。グレーがグラデーションになった着物に、真っ赤な口紅が印象的な姿で登場した。「時代劇なのにドレスを着ていいの?という感じでしたが思いっきり楽しませていただきました。鬼になるりえちゃんがすごく好きで、大好きなりえちゃんのために気持ちをこめて演じました。」ashura5.jpg
ashura6.jpg「他の方と比べて一番気楽にやらせていただいた気がする」という、普段見慣れない和服姿がきまっていた渡部篤郎。「鬼御門」の腕利きでありながらも鬼に魂を売ってしまうという複雑な役を演じる。
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本作の美しきヒロインを演じた宮沢りえ。「恋をすると鬼になる」という役にあわせてか、前後にドクロが描かれためずらしい帯をした可憐な着物姿で登場した。「恋をすると鬼になる阿修羅の役をやるのは、正直、最初は戸惑いや不安が結構あったんですが、メイクして衣装を着けてセットに入ると、扮装した樋口さんや渡部さん、染五郎さんを見てかなりテンションが上がって、すごく気持ちよく演じることができました。演技とはいえ、どんなことがあっても出雲から愛されるつばきを演じashura9.jpg
るのはかなり気持ちが良かったです(笑)。私もそんな一途で粋な出雲のファンなので、皆さんにその感じが伝わるといいなと思います。」
ashura10.jpgオリジナルの舞台でも二度、映画と同じ役を演じている市川染五郎。それだけに「舞台に関わったスタッフ・キャスト、見てくださったお客様の思いをすべて背負って、この映画に参加しました」と語った。「やるだけのことはやったと達成感でいっぱいの作品です。この作品は荒唐無稽であり、ファンタジックであり、ラブストーリーであり、そして独特の世界
観を具現化しているジャンルの問えない映画だと思います。言ってみれば“傾いた(かぶいた)”映画だと思います。思いっきりフィクションで、大うそつきな映画に、気持ちよく騙されてみていただきたいと思います。」

美術は『CASSHERN』の林田裕至が手掛け、エンディングテーマは世界のトップシンガー、スティングが担当、とキャストからスタッフまでまさに一流揃いの本作。想像つかない世界が繰り広げられるファンタジーはぜひ劇場で体感してみてください。公開は4月16日、どうぞお楽しみに。

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『阿修羅城の瞳』
監督:滝田洋二郎
出演:市川染五郎、宮沢りえほか
配給:松竹
劇場情報:4月16日より丸の内ピカデリー2ほか全国にて公開

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