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January 31, 2005
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この冬、1本の歴史的ミュージカルがスクリーンに登場した。「キャッツ」「エビータ」「スターライト・エクスプレス」など、誰もが一度は名前を聞いたことのあるようなヒット作を立て続けに世に送り続けてきた天才作曲家、アンドリュー・ロイド・ウェーバー。世界中で8000万人動員を記録している代表作を、自身のプロデュースにより映画化した作品が『オペラ座の怪人』だ。

ウェーバーが監督ジョエル・シュマッカーに映画化の話を持ちかけたのは15年前。ウェーバーの長年の夢がついに実現してできた作品だけに、舞台とはまた違う、大スケールでゴージャスなスペクタクルとなっている。全国各地で満員や立ち見が続出した1月29日の公開初日に先駆けて、来日した監督・キャスト一同は本作への思いを熱く語った。

3.jpg::今回が初来日のファントム役、ジェラルド・バトラー。「"こんにちは、ジェラルド・バトラーです。"日本語はこれしかわからないんだ」とあやまりながら挨拶をすると、横でエミーが「"日本語は話せません"と言えばいいのよ」と付け加えたり、ほほえましいシーンも。舞台版より一層ロマンチックに描かれた映画版、セクシーで力強いファントムに魅了される人も多いと思うが、素顔は予想外に温和でハンサム。
::『デイ・アフター・トゥモロー』に続いての来日となったクリスティーヌ役のエミー・ロッサムは「1年で2回も来日できてとても嬉しい。母がよく仕事で日本に来ていておみやげをいつももらっていたので、幼い頃から日本の文化に興味がありました」と相変わらずの大きな笑顔で挨拶。2.jpg

1870年代パリ、オペラ座を舞台に劇場に潜む謎の怪人と、歌姫クリスティーヌへの究極の愛を描いた美しく、切ないストーリー。言うまでもなく舞台ミュージカルとは広く知られているが、本作のいちばんの魅力は?と聞かれると、エミーは「キャラクター」と真っ先に答えた。「誰もが恋に落ち、愛されたり、拒否されたり、という経験はあると思う。ロマンチックさ、セクシーさ、怪しさなど、様々な人間的要素がつまっているからこそ、多くの方々に共感していただいていると思います。」

4.jpg豪華さとともに、見所は主役3人の歌唱力。中でもジェラルドは、舞台での経験があるエミーやラウル役のパトリック・ウィルソンのような本格的ボイス・トレーニングを受けたことがないというから驚き。「役作りにあたっては、もちろんオペラ座に足を運んだり、リサーチもしたが、それ以上にファントムの"魂"を理解することが何よりも大切だと思った。彼の痛み、情熱、どうしても手に入らないものがあることの苦しみを理解することに、ほとんどを費やした」という彼、この情熱がスタッフを驚かせるほどの見事なファントムにつながったのだろう。

::情熱的だけどちょっと危険なファントムと優しいラウル、どっちが好み?と聞かれてはにかむエミー。「音楽が好きで歌える人はとてもセクシーだけど(ジェラルドが咳払いし、一同笑)、破滅に導くよう5.jpg
な関係は危険。出来れば優しさ、温かさ、と創造力、似た価値観、両方をミックスした人がいい。」監督は「お金があるほうじゃないか?」という冗談のつっこみを入れていた。

さて、会見が行われたのはアカデミー賞ノミネーションの発表前日。結果的に本作は撮影賞、美術賞、主題歌賞の3賞でノミネートされたが、監督は「賞については考えていません。私たちの目的はストーリーを伝えること、楽しませること。すでに頂いている賞や評価は大変ありがたいが、この映画の製作に関わっている大勢のスタッフのものです」、ジェラルドは「私自身は賞など期待したことは一度もありませんが、とても美しいストーリーですし、みなさんが劇場に足を運んでいただけることが何より嬉しいです」とコメントした。そして既にナショナル・ボード・オブ・レビューにてブレイクスルー演技女優賞を受賞したエミーは「本作は私にとっても最も大切な愛、芸術、思いやりという3要素を含んでいるストーリーですし、この役を頂いたこと、この映画に参加できただけでもだけでもとても光栄です」と賞さておきこの映画への思い入れを表した。

あっと言う間の会見の最後はシュマッカー監督からの言葉で締めくくられた。「アンドリューの音楽や衣装はを楽しむのはもちろん、ロマンチックな恋とダークな愛の狭間にゆれる若い女性の葛藤や人々に阻害される孤独なファントムの苦しみにを感じて欲しい。100年以上前に原作が出版されたいまでも世界中に愛される悲劇的なラブストーリー。2時間、1870年代のパリの世界を体験して欲しいと思います。」

6.jpg::ゲスト上原多香子は全員絶賛の着物姿で登場。「ファントムはとてもセクシーで、いま隣にたっていて緊張します。私もぜひ連れ去って欲しいです」とコメントした彼女に対し、ジェラルドは「もっと日本語を勉強してまた来るよ」と照れながらアピール。

過去に数々の舞台が映画化され、『ウェスト・サイド・ストーリー』や『グリース』のように、大ヒットとなったものもあるが、やっぱり舞台にはかなわないとがっかりさせられたものも少なくない。その中で観客をぐっと引きこむ世界を見事つくりだしている『オペラ座の怪人』は、私も感極まって涙してしまった程、心揺さぶる作品となっている。舞台には舞台の良さがもちろんあるが、ミュージカルファンならずとも多くの方に見て欲しい1作である。

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::(左)一緒に来日したエグゼキュティブ・プロデューサー オースティン・ショウと楽しそうに話すエミー。 (右)実際映画で着用されたクリスティーヌの衣装。
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10.jpg::スケジュールの都合上、会見には残念ながら間に合わなかったアンドリュー・ロイド・ウェーバーとパトリック・ウィルソンも翌日のジャパン・プレミアには出席。エミーとパトリックがウェーバーの伴奏にあわせて貴重な生歌を披露。ゲストに石井竜也も登場。

『オペラ座の怪人』
監督:ジョエル・シュマッカー
出演:ジェラルド・バトラー、エミー・ロッサムほか
配給:ギャガ・ヒューマックス共同配給
劇場情報:日劇3ほか全国東宝洋画系にて公開中
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(c)2004 The Scion Films Phantom Production Partnership
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January 13, 2005

記憶を失った男の“自分探し”を描き、世界中で大ヒットした『ボーン・アイデンティティー』。あれから2年、前作に続き冷徹なスパイ、ジェイソン・ボーンを演じたマット・デイモンが日本に帰ってきた。

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::ゲストの白石美帆と仲良く2ショット!

『ボーン・スプレマシー』の最大の見せ場はなんといっても大迫力のカーチェイス・シーン。マット自身も「水中に落ちた車の中は狭くて息もできず恐かったが、ダイビングの先生についてあらゆる状態で冷静さを保つ訓練をした。相手役のフランカ(・ポテンテ)とも協力してこの演技を成功させることで、作品に真情味が出た」と言うだけあって、文字通り体当たりの演技を見せ、臨場感あふれるシーンに仕上がっている。

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前作のラストで少しずつ記憶を取り戻し始めたジェイソン・ボーンは、今作では“追われる身”から“追う者”へと立場を逆転させ、自らCIAをおびき出して真相に迫っていく。

任務のためなら殺しも厭わない冷徹さにも関わらず魅力的な“ジェイソン・ボーン”というキャラクターの魅力について、演じたマット本人は「強くて頭がよく、美人と恋もできる、誰もがなりたい夢のような人」と分析した。男性も憧れる鍛えぬかれた肉体の秘訣は「ボクシングと健康的な食事」だそうだ。「前作でボクサーのような歩き方を要求されたので無駄のない動きを手に入れるために体を鍛え、自分の立ち方、身のこなしが変わったと実感した」というトレーニングの成果は今作でもお目にかかることができる。

::前髪がかわいいマットのヘアスタイルmatt_3.jpg

今年は日本でもひと足先に『OCEANS12』が公開されるなど出演作が目白押しのマットだが、俳優という仕事に対して常に真摯な姿勢で取り組み続けているからこそ、役にも恵まれるのだろう。「僕は仕事を愛しています。14歳のときから18年間、俳優組合に在籍しているが、コンスタントに続けられていることは幸せだと思う。自由な時間にはまた次の作品に出たいと思う」。

さらに理想の男性像を聞かれたマットは「ミス・アメリカの質問みたいだな(笑)」と照れながらも、『OCEANS12』で再共演しプライベートでも仲良しだというブラット・ピットの名を挙げ「彼は優しくて知的ですごくいい人。とにかくひと言で言うなら“ナイスガイ”なんだ!」と大絶賛した。

matt_4.jpg::ゲストの白石美帆はフリルのワンピースで登場

映画はモスクワやベルリン、インドなど世界各地で撮影されたが、2年前の『ボーン・アイデンティティー』公開時と同様に駆け足の滞在となった今回の来日に「休暇でなければ観光はムリだね」と残念そうに語った。次回はぜひ日本の魅力も堪能して欲しい。

どんな質問にも慎重に言葉を選びながら答え、冷酷なジェイソン・ボーンとは対照的なマットの誠実な人柄の滲み出る会見だった。この続きはぜひ劇場にてお楽しみあれ。

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::ハイ、私がマット・デイモンです。

『ボーン・スプレマシー』
監督:ポール・グリーングラス
出演:マット・デイモン、フランカ・ポテンテほか
配給:UIP映画
劇場情報:2月11日(祝)より日劇1ほか全国東宝洋画系にてロードショー
(C)2004 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.

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January 03, 2005
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last concert_dvd.jpg2004年はセカチューをはじめ、邦画が話題を呼んだ1年でした。中でも女子高生がジャズバンドに挑戦する青春ムービー『スウィングガールズ』はロングランヒットとなり、多くの笑いと涙を届けてくれました。ガールズの主役をつとめたのが18歳の上野樹里ちゃん。『ジョゼと虎と魚たち』をはじめ立て続けに話題作に主演し、今最も注目されている若手女優のひとりです。その彼女が永遠の純愛ストーリー『ラストコンサート』のDVD化にともなって、主人公のステラ役として初のアフレコに挑戦。樹里ちゃんの女優魂と素顔をのぞいてきました。

Q.はじめてのアフレコはいかがでしたか?

最初は声だけだから、物足りない感じがしたし、うまく映像にのってない気がしました。声質がやっぱり(出演者と)違うじゃないですか。国がちがうから、日本人の18歳に比べると外国の18歳は低い声も出せて色っぽい。最初はそこが気になっていたんですが、監督からは気にしないで楽しんでいいからと言われたんですよ。アフレコ独特の息づかいのようなところも最初は恥ずかしかったですが、だんだん、どうせ顔は映ってないんだし、と思って開き直ってやっていました。それでもやっぱり上手く行かず落ち込みましたけど。でも収録は2日しかないので、落ち込んでいては時間がもったいない。お昼を食べて午後からは気持ちを切り替えました。

映像はすごく綺麗な景色の中だけど、スタジオは真っ暗。でも冷静な部分があると、声は正直だから出てしまうんです。どうせ映像には映らないから、好きなように身振りをつけたり、病室のシーンは靴を脱いで座ったさせてもらうなで自由に楽しくやらせてもらいました。

Q.ステラを演じてみてどうでしたか?役にはすぐに入り込めましたか?

ueno03.jpg衝撃的でした。はじけてるなぁと思いました(笑)でも共感した部分は多いです。恋愛の部分ではないですが、母親が亡くなっているということは同じだし。病気という点も違うけど、私は毎日学校行くという普通の生活ではなくて、仕事して、大人に囲まれての生活。普通の18歳とはちょっと違う生活をしているじゃないですか。私もステラと似たように、大人(監督)に影響を受けて、自分を主張する。恋愛とは違うけど、お互いの気持ちをぶつけあっているという点では感覚は似ていると思うんです。学校に行って、友だちと遊んで、お母さんにごはんを作ってもらって、という普通の18歳の生活をしていてこの役をやったらまた違ったと思う。そういう意味では理解できるところがいっぱいあったんですよ。

Q.ステラが恋をするリッチャードはかなり年上の男性でしたが、あれだけ年の離れた男性に恋に落ちる気持ちは共感できましたか?

もし普通の女子高生だったら「うわ、おやじだな〜」と思ったかも。今もお父さんと口聞かなかったりするし(笑)でも30代、40代の監督さんと仕事をして見方が変わったところはあります。『ジョゼ』の犬童監督は「僕は17歳のの精神状態で止まっているんだ」と言っていたし、『スウィングガールズ』の矢口監督もタバコもお酒もだめで、高級料理とかよりもおこちゃま料理が好きなんですよ。でもだからこそいろいろな人の気持ちが理解できて、監督がつとまるんだと思います。しかも矢口さんは私を親子のようにかわいがってくれて、でも時には先生と生徒の関係でもあり、さらに恋人のように意見をぶつけあう関係でもありました。その感覚はステラにとって色々な存在であったリッチャードと同じ感覚かもしれないですね。そういう所では共感できます。

Q.この映画をアフレコではなく、実際に演じるとしたら、リッチャード役には誰をキャスティングしたいですか?

ueno04.jpg私役者さんとかあんまり知らないんですよね(笑)竹中直人さん? それじゃ絶対コメディになっちゃう。だってピアノ弾くの?ジャズでしょ。わからないですね。

Q.ほかに女優として今後挑戦したいことは?

いろんな役柄をやりたいですね。コメディはやったので、次は雰囲気を大切にした映画に出たい。ひとりの人として、女性からも男性からも好かれる俳優になりたいです。無理にいろいろ経験しようとするのではなく、すくすくと成長していきたい。尊敬している俳優? 俳優はいないけど、監督はいます。みんな凄いですね。これからもいい監督と、いい共演者と一緒に仕事したいです。

Q.『スウィングガールズ』には影響されましたか?

『スウィングガールズ』はとにかく特別でした。合宿をしたり、これだけ時間をかける映画は普通はないので、恵まれた環境だったと思います。ニューヨークやロスにまで行って、それもひとりではなくみんなと過ごしてた。心が豊かになれた。ひとつのクラブみたいに。すごく貴重な体験でした。

私ある日あと1日で死ぬという夢を見たんですよ。「えーどうしよう、やだやだ死にたくない」と言ってるんですけど、「でも『スウィングガールス』に出たから少しは(人生に)意味があったかな」と思いなおすんです。あの映画はきっと死ぬ前に思い出すほど充実していた仕事だったんですよ。これからもそういう作品を残せるようにしたいと思います。

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「18歳いまの私しかできない役だったと思い、精一杯感情を出したのでぜひご覧下さい」最後にメッセージを残した樹里ちゃん。見た目はスクリーンの中でみるよりもずっときゃしゃな女の子でしたが、女優としてのプロ意識は18歳と思えないほどしっかりしていまし。今多くの監督からラブコールがおくられているのも納得。女性(しかも年上)の私でも目の前にしてドキドキしてしまうほどとてもまぶしかった彼女が今後どのような活躍を見せてくれるか、ぜひ楽しみにしてください。

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『ラストコンサート』
販売元:アミューズソフト・エンタテインメント
価格:¥3,990(税込)
発売中

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