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August 16, 2004
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8月12日、あるイギリス人監督が待望の初来日を果たした。映像美が印象的な『24アワー・パーティ・ピープル』『ひかりのまち』で名を知らせ、『イン・ディス・ワールド』で世に衝撃を与えた若き監督。ティム・ロビンズ、サマンサ・モートン主演最新作『CODE46』でまたひとつ記憶に残る映画をつくりだしたマイケル・ウィンターボトム監督だ。

code_05.jpgいままで観たことことのない、リアルな近未来の描き方、そして独特なオプラートにつつまれたようなやらわかな映像。観終わった直後よりも、次の日以降ジワジワと心に染み、その後何日も脳裏に居座り続けた。このような映画を撮る監督はどのような人か? 期待をふくらませながら、登場を待った。

現れたのはクリーンなルックスのやや小柄なウィンターボトム監督。インタビュー前に、「監督は話が長いので、あまり数多くの質問には答えられない」と事前に注意を受けてたのだが、監督は開口いちばん「今日のみなさんはラッキーだね。疲れているから質問の答えは長くならないと思うよ」と苦笑いした。やはりイギリスから初めての日本は遠かったのだろうか…。

code_02.jpg今回の来日目的は『CODE46』のプロモーション。大物俳優の共演や、近未来という初挑戦ということなど、さまざまな注目を集めていた本作について次々と質問が飛んだ。


この映画で特筆すべきなのは、まずはSFであるということ。それも車が飛んだりする“いかにも未来”ではなく、文化が入り交ざったり、紫外線の害が破壊的に拡大するなど、すぐ手の届きそうな“近未来”であるということ。しかしみんなの予想に反し、初のSF作品ということに関しては「どうしてこういう物語になったのかは実際のところ、わからないんだ。ただ、発端はラブストーリーを撮りたい、そこのところにあった。誰しも人生に一度くらいは大恋愛をするものだろう? だからこそ、恋愛は感情移入しやすいテーマなんだ。悲しい結末ならなおのこと。大概の恋愛は別れで終わるものだからね。近未来を選んだのは物語を作る過程でのことだ。そうすることでより幻想的な世界観を描けると思ったからだ。夢のなかにいるようなね。」とクールに語った。確かに幻想的、というのは納得だ。

この近未来の舞台としては、ありがちなセットを築くのではなく、オールロケで行ったところにも彼の独特な世界観を感じることが出来る。世界で最も現代的な高層ビル群のカゲに第三世界の貧窮がうごめいている上海は、徹底した管理下のもと安全が保障される“内の世界”、そして高層ビルの真後ろに広大な砂漠が広がるドバイが無法地帯の“外の世界”のロケに使用された。監督はかねてからロケーションをとても重視し、前作『イン・ディス・ワールド』からイメージが出来上がっていたこれらのロケ地ありきで映画をつくりあげたという。

code_03.jpg同時に話題を呼んだのが名優ティム・ロビンスとサマンサ・モートンの共演。この絶妙なキャスティングについては「主人公2人の組み合わせはなんといっても大切だった。この2人なら恋に落ちても当然だろう、観
客がそう思えるような俳優たちだ。この2人なら遺伝子的につながっていても納得できる、そう思えるような俳優たちだ。その一方で、意外性も必要だった。2人が出会ったとして、だからといって簡単に恋に落ちはしないだろうってね。」と監督もその重要性を振り返った。

そして「結論をいうと、このキャスティングは本能的なものだった。ウィリアムはシステムを信じる調査員、いわば体制側の人間で、マリアは逆にフリースピリットの持ち主だ。キャスティングで一番重要なのはその俳優の資質を見出すことにあると思う。ティム・ロビンスもサマンサ・モートンも役柄の要素を既に備えていたんだよ」とつけくわえた言葉には、監督としての力量に関心するばかりであった。特に現場でのエピソードはないとのことだが、ティムについては「アメリカ人だけあって、上海での撮影はとても遠くに来た印象があったらしい。常にボディガードをつけてたよ。僕らはチャイニーズを食べてたけど、食事もケータリングで頼んでたしね。」という裏話もこぼしてくれた。

次回作はまたラブストーリーというウィンターボトム監督。また新たな境地を切り開き続けるとして期待される彼は、映画ツウならずともぜひおさえておきたい注目のひとりである。

『CODE46』
監督:マイケル・ウィンターボトム
出演:サマンサ・モートン、ティム・ロビンスほか
配給:ギャガ・コミュニケーションズGシネマグループ
シネセゾン渋谷ほか全国にて順次公開中

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August 15, 2004

夏真っ盛りの7月27日、アジアの巨匠チャン・イーモウ監督最新作『LOVERS』のプロモーションのため、主演の金城武、チャン・ツィイー、アンディ・ラウ、及びアクション監督トニー・チン・シウトン、音楽プロデューサー梅林茂、そしてチャン・イーモウ監督が揃って来日した。その豪華な記者会見をレポート!

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アジアを代表する俳優、スタッフが一同に揃った本会見。ずらっと並んだ姿は迫力いっぱい、そして全員の発言一言一言に出席者の注目が集まった。

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日本でも活躍する人気俳優ということでひときわ歓声があがった金城武。この日は黒のスーツでシックに決めていた。「みなさんこんにちは。本日は記者会見にお越しいただき有難うございます。僕はこの作品に出ることができて、とても幸せに感じました。よろしくお願いします。」と日本語であいさつをし、会場を沸かせた。

lover_04.jpg紅一点で会見に華を添えていたのはハリウッド進出もし、今最も売れっ子のアジアン女優、チャン・ツィイー。シンプルなパンツスタイルで清楚な雰囲気を際立たせていた。本作では金城武と惹かれあったり、突き放したりという微妙な恋愛関係を演じる盲目の踊り子役を演じるが、この複雑な役について、感情を表現するが難しかったと振り返りながらも「役者たちとどう上手く合わせられるか、それが大切なことなので、今回二人の大変素晴らしい役者さんと一緒に仕事が出来てとても嬉しく思います」と、出演陣との息の良さを語った。

lover_05.jpg金城武、チャン・ツィイーとともに主演の一角をつとめていたのは、香港スター、アンディ・ラウ。日本でも根強いヒットとなった『インファナル・アフェア』で彼のファンになった人も多いはず。金城、チャン・ツィイーに比べるとやや落ち着いた印象で、ベテランの風格を漂わせていた。本作では「真の愛を信じているが故、最後には逆に憎んでしまうことになる」複雑な役どころを表現する、繊細な演技が印象的だったが、金城とはまたちがうルックスと雰囲気で、存在感を増していた。

lover_06.jpg今回急遽会見への出席が決まった梅林茂はウォン・カーウァイ監督の『花様年華』や日本でもヒットした『不夜城』など多数の作品を手がける名音楽プロデューサー。80年代初期にはエリック・クラプトンのサポートバンドをつとめていたという驚きの履歴をもつ彼、美しい四季の映像とともにとても印象的であった『LOVERS』の音楽については、中国という国にはこだわらず、結果として中国の楽器や日本の尺八、色々な民族楽器を使ったと明かした。

そして、梅林茂の紹介のタイミングで注目が集まったのが、会場の最前列で出席をしていた衣装デザイナーのワダエミさん。アカデミー賞を受賞した数少ない日本人として知っている人も多いはず。『HERO』に引き続いて担当した衣装は会見会場にも展示されてあり、チャン・ツィイーお気に入りという牡丹坊で踊りをする青いシフォンのドレスも飾られていた。

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lovers_07.jpgひとつ、本会見でとても印象的であったのが、キャスト・スタッフの監督に対しての信頼。演技に関しても「本当にワンシーン、ワンシーン僕がどう思うかよりも、監督がこう思うならなるべくその演技をしていました」と金城が語るくらい、全員が監督との仕事を心から熱望し、彼に身を任せていたということが質疑応答の節々に感じられた。




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8月28日の公開時には日本での興行1位を射止めただけではなく、同時期全米で一足遅く公開となった『HERO』とのダブル1位という異例な記録を樹立した本作。まだ観ていない方はどうぞお早めに! この秋は、こちらも同じくチャン・ツィイーが出演し、キムタクが海外進出を果たしたことで話題の『2046』も10月に公開を控え、ますますアジア映画が世界的にヒートアップ。まずは見所満載の『LOVERS』をぜひ押さえておきましょう。

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August 01, 2004

わずか14歳という史上最年少で、カンヌ国際映画祭主演男優賞を受賞し、もはや日本中の誰もが知っている『誰も知らない』。カンヌの熱冷めやらぬ7月、都内劇場にて是枝監督、柳楽優弥くん、弟役の木村飛影くんによる舞台挨拶付き試写会が行われた。

受賞ニュースも相まって、会場は満員御礼。大人たちが興奮しカンヌ受賞に沸く中、言葉少なに飄々と質問に答える姿は大物の予感…!? 隣でおとぼけを繰り広げる飛影くん、冷静に作品について語る是枝監督と、絶妙なバランスの3人による舞台挨拶フォトをお楽しみ下さい!

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