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June 29, 2004
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この夏の大本命とあって、初日2日間の興収が歴代3位の大ヒットスタートとなった『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』。その大人気に拍車をかけるように主演の2人が初来日し、都内で会見を行った。

emma.jpg登壇したのはハーマイオニー役エマ・ワトソン、ロン役ルパート・グリント、アルフォンソ・キュアロン監督、そして製作のデイビッド・ヘイマンの4名。撮影のため、来日できなかったハリー役のダニエル・ラドクリフはロンドンのセット(グリフィンドールの談話室)から衛星中継で会見に臨んだ。はじめに挨拶が披露され、エマからは「日本大好き!」と美しい発音で日本語の挨拶も付け加えられた。

rupert1.jpg終始笑顔のエマ、ボーっとしているルパート、そして離れた会場の様子にちょっと緊張気味のダニエルという3人だが、離れていてもチームワークはバッチリの様子。3人に関しての質問が集中する中、よき共演者として、また友人としてお互いどう思っていますか? との質問が投げ掛けられると、エマとルパートは顔を見合わせてニヤニヤ。するとロンドンのダニエルから「言うことに気をつけろよ!!!」とすかさず突込みが。だが、その心配も何のその、エマから見たダニエルは「大好きな友だちで、皆を楽しませてくれる飾ったところのない素敵な人よ!」とのお褒めの言葉が。ロンからも「彼とは仲良しだし、よく遊んでいるよ」と申し分のない答え。それを聞いたダニエルも「みんな優しいよね」とし、「ロンは大親友、エマはまるで妹のよう。3人の息が合ってないとこれだけ大変な撮影はやっていけないよ」とお互い褒めまくり。

director.jpgこれを横で聞いていた監督は「彼ら、全然仲良くなんかなかったんだよね。ケンカばっかりでもう大変! ダニエルが今日、来日しなかったのはケンカして2人と口をきかなくなっちゃったからなんだよ」と大暴露!? ではなく、お茶目なキュアロン監督ならではのリップサービスで「3人とも本当は本当に仲が良いんだよ。だからグルでやっつけられちゃって、大変だったよ」と話していた。

all.jpg本作の監督を務めることになったアルフォンソ・キュアロン監督だが、会見中、1番落ち着きがなかった。自前のカメラでエマを写してみたり、記者やカメラマンを撮ってみたりと、3人より遥かに大人なのに、1番子供っぽい印象だ。そんな監督についてダニエルは「監督は僕を俳優として新しいレベルへ持ち上げてくれたんだ」と大絶賛。エマも「撮影前に自分の役についてのエッセイを書くっていう宿題が出たの。意見を聞いてくれて、本当に嬉しかったわ!」とコメント。それを受けたルパートは「僕は忘れちゃって、そのエッセイを書かなかったんだけど、それが“ロンらしいよね”と言われたから、書かなくっても済んじゃったんだ」と答えていた。

cast3.jpgこの件に関してプロデューサーのヘイマンから「本当に3人とも役どおりのエッセイを書いてきたんだ。ダニエルは2〜3枚のレポート、エマは65ページ、ルパートはゼロだからね!」と付け加え、「とにかく彼らの熱意は凄いんだ。それがスタッフ、そのほかの共演者全員に伝染して良い作品になっていったんだ」と明かした。

スクリーン上では随分と大人びてきた3人だが、実際の3人はまだまだしっかりとティーンエイジャー。本当にキュートで、見ているこちらまで笑顔になってしまう明るさと純真さを振りまいている。監督が「彼らの演技と作品に対する情熱、そしてそれらを持続する集中力と興味は本当に凄い。彼らが頑張っているのだから、とこちらも10か月という長い間頑張ることが出来たんだ。彼らの強さは一生忘れないよ」と大絶賛するのも納得だ。

cast2.jpg遊びも演技も全力投球! そんな彼らが活躍する『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』は大ヒット公開中だ。前2作より見た目だけでなく、精神的にも、演技力も格段に成長した彼らのパワーと熱意をスクリーンから感じ取って欲しい。

『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』詳しい情報はこちらから!
丸の内ピカデリー1ほか全国にて公開中

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June 28, 2004

diego1.jpg退屈で孤独な毎日を送っていたマルシア。ある日、突然奇妙な2人組みの女の子にさらわれてしまう。しかも、「あなたのことが気に入ったから、セックスしたいの」と。

これだけ聞くと「えっ!?」と思われる方も多いだろう。けれど、この女の子3人の背景や、雰囲気、そしてそれぞれが抱えている問題は普遍的で身近だ。この『ある日、突然。』は退屈な日常が突然ガラリ変わる瞬間を描き、ブエノスアイレス・インディペンデント国際映画祭で審査員特別賞と観客賞を受賞したのを皮切りに、ロカルノ国際映画祭準グランプリなど40以上の映画祭で上映され、数々の賞を受賞している作品だ。

本作は撮影時はなんと26歳、現在28歳の新鋭映像作家ディエゴ・レルマン監督によって作られた。この監督が地球の反対側、アルゼンチンから来日するというので(しかも参考資料にはデカデカとイケメンの文字!)、インタビューをさせてもらうことに…。

diego3.jpg現れたのは割と小柄なホンワカした雰囲気の青年。挨拶がてら目を合わせると、マッチが3本くらい乗りそうな睫毛を湛えた大きな目で直視された。思わず睫毛に釘付けになりそうになるところを慌てて目を外し、インタビューを始めた。ちなみに、その朝彼が飲んでいたのはコーラ。“さすがラテンの男は違うね!”などと思いながら初来日の印象を尋ねるといきなり笑い出した。実は「来日してから2日間、取材のためにこのホテルに缶詰状態なんだよ。だから、これからもっともっと日本のことを知りたいなって思うんだよね」と笑いながら答えてくれた。

sub1.jpg今回の映画に込めた思いについて聞いてみると、「ひと言で言うのは難しいな」としながらも、「ロッテルダムでの上映後にも同じ質問を受けたんだけど、僕は孤独だと思っていたんだ。でも、友人は愛だと言うし、もう1人は死だと言うんだよ。それらのすべてが混ざっているのが主題なんだと思うよ」と教えてくれた。さすが、奥が深いなぁと感心しきり。監督の言う主題―孤独・愛・死―のひとつひとつは丁寧にけれどサラリと描かれている。だからこそ、全く違う状況にあるにも関わらず、絶妙な感覚の一致を覚える作品なのだろう。そのことを伝えると、「観る人がどう受け取るかで映画の印象が決まってくるから、個人的には少数意見にとても興味があるんだよ」と答えてくれた。

diego4.jpgシネマカフェ読者にメッセージをと頼むと、「こんなに離れた遠くの国で、自分の映画が上映されるということは本当に不思議で、エキゾチックな気持ちになっているんだよ。しかも、15年間くらい日本ではアルゼンチン映画が公開されてこなかったと聞いているしね。ぜひ映画を観に行ってもらって、遠い国と遠い街の女の子たちのストーリーを見て興味を持ってもらえれば嬉しいね。確かに地理的には遠いけれど、そこに描かれる感情や文化は遠いものではないと思うから」とのメッセージをくれた。

diego2.jpg次の作品は、ちょうどカンヌ国際映画祭で上映してきたばかりとのこと。題名は『MENTRAS TANTO』(原題:その間に)で、戦争を揶揄したコメディだそうだ。ちゃっかりパンフレットをいただいてしまった…。この作品をはじめ、今後もブエノスアイレスから様々な作品を作り続ける予定だという。

まずは、独特のユーモアとアイロニカルな視点で描かれた『ある日、突然。』を観てほしい。粗いモノクロ映像で描かれるロードムービーのような本作に描かれているのは誰もが抱える“孤独”。けれど、そこから感じるのは暗さではなく、前向きな優しさなのだ。

睫毛をたっぷり湛えた目で渋谷の街を見下ろす。その先には何が映っているのだろうか? 聞いてみようかと思ったが、時間OVER。残念な思いを抱きながら、部屋を後にするのだった。

main1.jpg『ある日、突然。』
監督:ディエゴ・レルマン
出演:タチアナ・サフィル、カルラ・クレスポ、ベロニカ・ハサンほか
配給:ザジフィルムズ
劇場情報:7月下旬、シネ・アミューズにてレイトショーほか全国順次公開
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