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朝11時から『隣人13号』の上映。朝からの上映だというのに、客席も満員。一般のお客さんとこの映画を観るのはロッテルダム以来、2度目のことなので(日本ではもちろん初めてだ)、ロッテルダムとの反応の違いが面白い。ロッテルダムでは、声を出して笑ったりするのが普通なんだけど、やはり日本だとこの映画であまり笑ったりはしない。その代わり、観客が『隣人13号』の世界にグイグイ引き込まれていく雰囲気が伝わってくる…上映が終わって、映画評論家の塩田時敏さんとティーチ・イン。

::塩田さんと井上監督によるティーチ・イン
(塩田)三池監督が派手に殺されてますが、撮影は大変だったらしいですね。
(井上)実は昨年のゆうばり映画祭に三池監督が参加されていて、東京に戻った翌日が撮影日だったんです。映画祭のゲストが雪で帰れなくなったと聞いてかなりアセりました。あと一日遅れていたら、プロデューサーがあの役をやらされてたかもしれません。(笑)
(観客より)かなり面白い映画でした。観客の感情の移り変わりが十三から赤井にうまく移行するように演出されてますが、どのように演出されたのでしょうか?
(井上)あくまでも十三の感情というものを中心に演出しました。
(観客より)中村獅童さんのキレぶりが可笑しかったのですが、どう演出されましたか?
(井上)13号に関してはお互い試行錯誤しながら獅童さんと一緒に考えました。現場ではゲラゲラ笑いながらやってました。獅童さんが笑ってしまって、カットになったシーンもありました。
(塩田)予告篇も話題になってますよね。主演俳優が「この映画観ないでくれ」なんて云う予告は凄い。
(井上)今思えばよく引き受けてくれましたね(笑)
(観客より)MVを監督されてますが、アーティストを撮るのと役者さんの演技を撮るのと違いはありますか?
(井上)僕はどちらかというとストーリーがあるMVを撮る方なので、違和感なく撮影できました。違いはセリフの同録があるかないかぐらいですね。
(観客より)平川地一丁目の曲がすごく良かったのですが、監督の指名でしょうか?
(井上)もともと気になっていたアーティストで、この映画のテーマである少年の叫びみたいなものが彼らの声とマッチすると思い、お願いしました。
(観客より)この映画は海外でもの凄くウケると思いますし、リメイクの話も来るんじゃないかと思いますが、リメイクを自分でやりたいと思いますか?
(井上)僕はこの映画で満足していますし、同じことはやりたくないのであまり興味はないですね。この映画はどちらかというと、日本人限定のエンタテインメントだと思っていますし、だから日本人が共感できる仕掛けを何箇所か入れています。
(塩田)ロッテルダムではどうでした?
(井上)皆、ゲラゲラ笑ってました。もっとギャグとか血をくれって(笑)
…という訳で、『隣人13号』の最初の試写はかなりの手応えをもらいつつ終了! 賞はその時の審査員の好みの結果みたいなものだから、運みたいなものかなぁ〜
と自分に言い聞かせつつ、控え室でたまたまお弁当を食べていた行定監督に恐る恐る「どうでした?」と感想を聞いてみと…「気持ち悪いんだよ!」とのこと。そりゃそうだ! この映画を観た後に弁当を食うのは確かにキツイし、行定監督はインフルエンザで体調もすぐれなかったようだ。危うし『隣人13号」! 早くもグランプリから一歩後退か!?
この後、井上監督は何本かの取材を受ける。『隣人』はマスコミの反応も凄くいいので、監督も安心したんじゃないかな。
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