[cinemacafe.net BACKNUMBER] バックナンバー




February 27, 2005
南俊子賞受賞!

いよいよグランプリの発表である! まずはオフシアター部門の審査結果から発表されて、そのあとにヤングコンペの発表となるのだが…ヤングコンペ部門で最初に発表されるのが南俊子賞という批評家賞。審査員以外の映画評論家や記者の方が選ぶ賞ということです。代表して映画評論家の品田雄吉さんから発表……そして呼ばれたのは何と『隣人13号』! そう、僕らの映画だ!

この映画はバイオレントなところも多くて、正直、いわゆる映画評論家と言われる方々の評価というのはあまり期待できないんじゃないか?と思っていたところもあるので、この賞はちょっと意外だった。でも品田雄吉さんのコメントには感激しました!

「この映画は気持ち悪いけど、面白いんです」

これは僕らにとってかなりの褒め言葉なんじゃないでしょうか! 世の中にある映画ってのは、面白いか面白くないかのどちらか。どんな映画でも面白ければいいというか、面白くなければ映画じゃないと思ってる僕にとって、自分の映画を「面白かった」と言ってもらえるのが一番うれしい。「いい映画だから賞をあげます」なんて言われてもちっとも嬉しくないし、今回の夕張でとにかく皆が『隣人13号』を「面白い」と言ってもらえたことが何よりの収穫です。

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::南俊子賞を受賞! うれしそうな井上監督

夕張の皆様、そして審査員の皆様、映画を観に来てくれた沢山の方々! ありがとうございました! 『隣人13号』はロッテルダムに出品して以来、続々と海外の映画祭への出品も決定! この後、ドービル・アジア映画祭(フランス)、シネマジョブ国際映画祭(スペイン)、フィルムフェス・ハンブルグ(ドイツ)等々…と再び世界中の映画祭へ旅に出ます。そして年内にはいよいよアメリカでの劇場公開も決まり、新たな展開も期待できそうです。注目の日本公開は4月2日(土)に決定、ますます盛り上がる『隣人13号』! これからも応援よろしくお願い致します!

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::さよならパーティにて。主演・坂口拓、監督・井上靖雄の映画が作られる日も近い!(かも?)

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February 26, 2005
舞台挨拶慣れした(?)井上監督

今日は朝から『クロ高』の神山こと、須賀君の取材に立ち会って、11時から『隣人13号』の2回目の試写。場所が市民会館の隣の50席ほどの小さなホールなので、開場と同時に超満員、たくさんの方々が入場出来ませんでした。中には東京からこの映画を観るためだけに来た人もいるそうで…本当に申し訳ない気持ちです。今回は監督の簡単な挨拶があって映画の上映。舞台挨拶もこれだけこなすと井上監督も慣れてきた(?)のかな?

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午後からはゲスト全員で写真撮影。よくまぁ、これだけの人が夕張に集まったもんだなぁと感心しつつ、これにて上映&取材もすべて終了! あとは明日の結果発表を待つばかりである。

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::ゲスト全員で記念写真を撮影!

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February 25, 2005
『クロ高』出演者による舞台挨拶、夜なんで皆酔っ払ってマス!!
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この日の夜は、今回のゆうばり映画祭で一番皆が期待してんじゃないの?的な匂いを醸し出している『魁!!クロマティ高校』の上映。この作品も弊社メディア・スーツの配給作品なんであります(7月シネセゾン渋谷他にてレイトショー! よろしくメカドック!)あの『クロ高』を凄い(濃い?)キャストで完全実写化!(これがやれるってことは、もはや映画界に不可能は存在しないのだ。)東京ファンタでの謎のプロモーションを経て、ついに完成! ここ夕張でワールドプレミアが行われ、しかも光ファイバーを使った本編のデジタル上映はなんと世界初(?)らしく、この上映の為だけにあのNTTが何百万円も使っちゃったってんだから、大変なコトであります。これを目当てに夕張までやってきた人もいるらしく、『クロ高』の上映は夜の11時からにもかかわらず、超満員、立ち見だ。

上映の前にはゲストのトーク。「クロ高」の脚本も担当した増本さん(出演もしています)の司会進行で、山口雄大監督、主演の須賀貴匡君、坂口拓ちゃん(俺、あんまし出てねーんですけど)による、(例によって)ゆる〜いトークが展開。しかし今回はコレだけでなく、なんとフレッツフォン(テレビ電話)を使って東京にいるゲストと夕張で一緒にトークをしてしまおうという、なんとも素晴らしい企画。早速東京にいる阿藤快さんと虎牙光揮さんを呼んで一緒にトークをしたのはいいけど、相変わらず阿藤さんの暴走で全くトークが噛み合わず、グタグタな展開に! しかも阿藤さん、また自分の役柄をバラしちゃって、司会の増本さんが冷や汗流してました! これぞ、まさに「なんだかなぁ〜」の極み?

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::阿藤さんと虎牙さんが東京から登場!「なんだかなぁ〜」で場内爆笑!!

で、無理矢理(?)トークを終了させていよいよ本編の上映! これがまたなんとバカウケじゃないの! 原作を読んでない人にはウケないかも?と思ってましたが、あの濃すぎるキャストの迫力もあり、原作を読んだことの無い人にもかなり楽しんでもらえたみたい。(これを機に漫画も読んでもらえればうれしいですね。)東京から送られてきた映像も何の問題も無くキレイだったし、ここ夕張で今後の映画業界を揺るがす偉業が達成された!!…のだけれど、そんなこと他の映画会社は知ったことないだろうな〜って残念!!

この日の夜は『クロ高』チームと『隣人』チームが合流して夜中まで宴会! 井上監督と山口監督と坂口拓ちゃんはお互いかなりのゲーム・オタクということもあり、早くも意気投合して盛り上がってる。元々ギャグ好きの井上監督は『クロ高』がかなり気に入ったらしく(特に高山さんの顔が良かったそうだ)、次回作はコメディを…と思ったかどうかは不明(笑)

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『隣人13号』、行定監督の感想は…

朝11時から『隣人13号』の上映。朝からの上映だというのに、客席も満員。一般のお客さんとこの映画を観るのはロッテルダム以来、2度目のことなので(日本ではもちろん初めてだ)、ロッテルダムとの反応の違いが面白い。ロッテルダムでは、声を出して笑ったりするのが普通なんだけど、やはり日本だとこの映画であまり笑ったりはしない。その代わり、観客が『隣人13号』の世界にグイグイ引き込まれていく雰囲気が伝わってくる…上映が終わって、映画評論家の塩田時敏さんとティーチ・イン。

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::塩田さんと井上監督によるティーチ・イン

(塩田)三池監督が派手に殺されてますが、撮影は大変だったらしいですね。
(井上)実は昨年のゆうばり映画祭に三池監督が参加されていて、東京に戻った翌日が撮影日だったんです。映画祭のゲストが雪で帰れなくなったと聞いてかなりアセりました。あと一日遅れていたら、プロデューサーがあの役をやらされてたかもしれません。(笑)

(観客より)かなり面白い映画でした。観客の感情の移り変わりが十三から赤井にうまく移行するように演出されてますが、どのように演出されたのでしょうか?
(井上)あくまでも十三の感情というものを中心に演出しました。

(観客より)中村獅童さんのキレぶりが可笑しかったのですが、どう演出されましたか?
(井上)13号に関してはお互い試行錯誤しながら獅童さんと一緒に考えました。現場ではゲラゲラ笑いながらやってました。獅童さんが笑ってしまって、カットになったシーンもありました。

(塩田)予告篇も話題になってますよね。主演俳優が「この映画観ないでくれ」なんて云う予告は凄い。
(井上)今思えばよく引き受けてくれましたね(笑)

(観客より)MVを監督されてますが、アーティストを撮るのと役者さんの演技を撮るのと違いはありますか?
(井上)僕はどちらかというとストーリーがあるMVを撮る方なので、違和感なく撮影できました。違いはセリフの同録があるかないかぐらいですね。

(観客より)平川地一丁目の曲がすごく良かったのですが、監督の指名でしょうか?
(井上)もともと気になっていたアーティストで、この映画のテーマである少年の叫びみたいなものが彼らの声とマッチすると思い、お願いしました。

(観客より)この映画は海外でもの凄くウケると思いますし、リメイクの話も来るんじゃないかと思いますが、リメイクを自分でやりたいと思いますか?
(井上)僕はこの映画で満足していますし、同じことはやりたくないのであまり興味はないですね。この映画はどちらかというと、日本人限定のエンタテインメントだと思っていますし、だから日本人が共感できる仕掛けを何箇所か入れています。

(塩田)ロッテルダムではどうでした?
(井上)皆、ゲラゲラ笑ってました。もっとギャグとか血をくれって(笑)


…という訳で、『隣人13号』の最初の試写はかなりの手応えをもらいつつ終了! 賞はその時の審査員の好みの結果みたいなものだから、運みたいなものかなぁ〜

と自分に言い聞かせつつ、控え室でたまたまお弁当を食べていた行定監督に恐る恐る「どうでした?」と感想を聞いてみと…「気持ち悪いんだよ!」とのこと。そりゃそうだ! この映画を観た後に弁当を食うのは確かにキツイし、行定監督はインフルエンザで体調もすぐれなかったようだ。危うし『隣人13号」! 早くもグランプリから一歩後退か!?

この後、井上監督は何本かの取材を受ける。『隣人』はマスコミの反応も凄くいいので、監督も安心したんじゃないかな。

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February 24, 2005
オランダから夕張へ

yubari3.jpg『隣人13号』映画祭日誌、第2回はゆうばり国際ファンタスティック映画祭であります。早いものでゆうばり映画祭も今年で16回目なんだそう。僕の映画はゆうばり映画祭でとてもお世話になっていて、『エコエコアザラク』(最初のヤツ)は95年にヤングコンペ部門の南俊子賞(批評家賞)を頂いて、2002年の『地獄甲子園』では予想外のグランプリまでもらってしまいました! そして今回の『隣人13号』が出品されるのも同じくヤングコンペ部門で、若い監督の作品を対象にしたコンペです。『隣人13号』で映画祭に参加するのはもちろん、オランダトリオの井上靖雄監督、小浜プロデューサーと僕である。実は僕はもう1本作品を出品していて、『魁!!クロマティ高校』(ホントに映画にしてしまったのだ! 超必見!)の山口雄大監督や須賀貴匡君と坂口拓ちゃんなんかも夕張に参加している。でも彼らはひと足早く夕張に入って映画の撮影までしている(らしい?)けど。

夕張には一般のツアー客と一緒に飛行機に乗り、新千歳空港から専用列車で夕張まで向かうのである。夕張に向かう途中、駅のホームで地元のオバチャンが盆踊り(?)を踊っていたり、変なコスプレの人がいたり、この時ばかりは地元・北海道の人たちも変なはしゃぎっぷりで可笑しい。今回のゆうばり映画祭のゲストの目玉と言えば、何といっても「世界を釣る」あの松方弘樹さん!! 寒い中、ホームで待っていてくれた地元のオバチャンたちに笑顔で手を振って応える松方兄貴は男気の固まりで超カッコイイのだ。

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::これが牛乳とジャガイモです!

そうこうしているうちに列車は夕張駅に到着。駅では地元の人たちの大歓迎をうける。夕張の人達は皆「お帰り〜」といって花とジャガイモの天麩羅(?)と牛乳で僕らを迎えてくれるのだ。松方さんはやはりここでも大人気である。

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::大人気の松方さん!牛乳、飲んでます!

この日の夜はホテルにて盛大な歓迎会が行われる。この会場で、今回のヤングコンペ審査員の奥田瑛二さんや行定勲監督、平山秀幸監督、イ・チャンホ監督等とお互い自己紹介。明日から作品の審査がはじまるので、あまり審査員と仲良くしちゃいけないんだろうけど、奥田瑛二さんはもの凄く気さくな方で、我々に自身の監督経験をおもしろおかしく話してくれました。(ほとんど書けないことばかりで残念!!)やっぱ映画監督って大変な職業だなぁ〜と改めて実感!

いよいよ明日からコンペの審査が開始。『隣人13号』はその最初の上映作品なので、ドキドキだ!

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カコキジ!