[cinemacafe.net BACKNUMBER] バックナンバー




September 06, 2004
大画面でクリント・イーストウッド

映画祭で結構楽しみなのが"短編映画"だ。映画が長編小説だとすると、1時間ドラマは短編小説、短編映画は一発ギャグみたいな感じ。ほんの10分前後をほとんど1アイディアで見せるんだけど、これが案外ワザが必要で侮れない。例えば『8人の女たち』『スイミング・プール』のフランソワ・オゾンだって"短編の名手"と呼ばれて長編デビューしたんだから。韓国の釜山映画祭では短編を5〜6本集めて1プログラムにして上映していたけれど、モントリオールでは短めの映画の最初に1本短編が入ったりする。今日見た映画にくっついていた短編は、トレイラーパークに住む変人たちのせいで不眠症の少年を描いた『THE KING OF TANGO』。そんな作品ばっかり選んでいるわけじゃないが、エッチとホラーがくっついたコメディだった。最近は日本でもショート・ムービー映画祭があったりするから、よかったら見てみてね。

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ところで今日はモントリオール映画祭の私の最終日で、映画祭も閉会日。メイン劇場でクロージング作品にはレッド・カーペットがあるようなのでカメラ片手に早めに用意して行ったのに、スター入場、マスコミのカメラがフラッシュたきまくりみたいなきらびやかさはなくて、ちぇっ! って感じである。その代わり、一般客に解放された"シネマ・ア・ラ・ベル・エトワール"のクロージング作品、セルジオ・レオーネ&クリント・イーストウッドの『THE GOOD,THE BAD,AND THE UGLY』大大大盛況。モントリオール映画祭はこの企画がやっぱり一番楽しくて、1日2本のラインナップも『バグダッド・カフェ』『バベットの晩餐会』『フェイム』『スイミング・プール』『アデルの恋の物語』に昨日の『もののけ姫』など、ヨーロッパ系を中心に新旧とりまぜたヒット作ばかり。派手さはないけれど観光客も気軽に参加できるし、海外の映画祭に始めて行く人にはぴったりの映画祭かも。人も親切だしね〜。

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さてあさってからはトロント映画祭をレポートします。こちらはかなり国際的にも注目の映画祭。ガラリと変わった雰囲気が楽しめそうですよ。お楽しみに。

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September 05, 2004
おフランスな”おっこと主”

今日はどっぷり映画祭で4本をなんとなーく鑑賞。一番笑ったのは2本目に見たスウェーデン・デンマーク合作の『Hip Hop Hora』。ちょっとエッチなガーリー・ムービーで、英題が『The Ketchup Effect』。男の子が女の子にケチャップの瓶からケチャップを出すみたいに***をいじってほしいと言われて、彼女はいつもやるように彼の****をひっぱたくシーンがケッサク。ちなみに演技だから適当に誤魔化してんじゃないの〜みたいな適当さは、外国の映画祭でみれば微塵も感じられない。それはね「ボカシ」がないからさっ!!

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::この会場が…
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…夜にはこんな風に"鈴なり"に

さて本日の極私的メイン・イベントは、メイン会場巨大スクリーン"シネマ・ア・ラ・ベル・エトワール"で10:30から上映される『プリンセンス・モノノケ』。港町のモントリオールは日が落ちると冷たい海風で急に寒くなるのだが、会場はこの前に上映された『ASTERIX ET OBELIX CONTRE CEZAR』から引き続き超満員。ちなみにこの作品は日本でも公開された『ミッション・クレオパトラ』のシリーズの1本で、フランス語圏では絶大な人気の漫画だとか。一方『プリンセス・モノノケ』のほうはアメリカで公開された英語版かと思いきや、フランス語吹き替えの英語字幕。モロもおっこと主もじこ坊もたたり神も、みーんなフランス語しゃべってる。すっげー。フランス語圏のケベックはカナダから独立しようとしてるくらいのフランス文化圏なので、ありとあらゆるものがおフランスである。

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この上映は屋外なのでタダ。近代美術館前の広場にある階段と、道を通行止めにしてベンチを置いた場所に、映画好きの一人客、ベタベタしたいカップル、通りがかりの若者集団などが、毛布に包まったり寝袋に入ったりしながら夜遅くまで映画を見ている。吹きすさぶ寒風の中、みんなようやるな〜と思うけれお、重装備で行けばこんなに楽しいこともない。東京国際映画祭もこういうイベントをやってくれたらいいのに。普通の高校生とか大学生とかノリノリで楽しんでくれると思うぞ〜。

mont3.jpg::このテント内での上映も含め、アウトドアイベントは無料。すばらしいね

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September 04, 2004
モントリオール映画祭、始まりはセザール?

poster2.jpgアテネの興奮も冷め遣らぬ日本の皆さん、"超気持ちいーっ!"ことしてますか?私は今、モントリオール映画祭に来ています。8月26日から9月6日まで開催されるこの映画祭は、お隣の都市トロント国際映画祭に押されぎみ。かく言う私も本命は9月9日から開催されるトロント映画祭。でもまあ日程も距離も近いし、こっちもいってみよっかな〜ってな具合でやってまいりました。だから観光なんかもしちゃったりして、映画祭はてきと〜と思っていたのですが……初日から、これぞ映画祭! ってな出来事が。え、何かって? まあ慌てない慌てない。

mont1.jpg::メイン会場の”Palace de arts”。 黄色い水の噴水には、なぜかオレンジのウシとニワトリが???

とはいえ一応映画ライター。とりあえずはチェックせねばとメイン会場のサン・カトリーヌ通りへ。なのに10時を回っても人っ子一人いないではないか。なぬ〜? 9時開映の作品もあるというのに、もしやショボい映画祭? と不安を抱きつつプログラムチェックのために会場の目の前のカフェに。えらく見にくいプログラムと格闘して今日明日に見る映画を決めたらお昼を回り、そうしたらようやく人が出てきてるし、テントも開いて一安心。ラジオ・カナダ主催の無料の映画テントには早くもおじいちゃんおばあちゃんが並んでいたりして、いかにも市民の映画祭っていう雰囲気がいい感じ。

mont2.jpgあたしたちもまずはチケット購入! と意気込んで、どうやら映画館があるらしいハイアット・リージェンシーへ。妙に複雑なつくりでエレベーターフロアでうろうろしていたところ、目の前にフランス人のかわいい坊主が。『ぼくセザール10歳、身長139cm』に似てない〜? とコソコソ日本語でやっていたら、この坊主がピクッと反応しておどおどと振り返り「ウィ」。「ホントにセザール? ホントに? 見たよっ君の映画〜。新作で来てるの? どれどれどの作品? なんだよセザール、もう身長150センチあるじゃんか、この伸び盛りっ!」とか言ったりして。一介の観光客が有名人にポンっと会えちゃう、これぞ映画祭の醍醐味ってもんだな〜。

::セザールは、すでに私と同じ150センチだった。よっ、成長期!

さて1日を終えてメイン会場に戻ると、屋外巨大スクリーンでは『Hair』を上映中。なんと11:00からの上映は地べたに座ったり、階段に腰掛けたり、カフェのオープンテラスから遠巻きに眺めたり、とにかく大入り状態。上映終了は1時すぎ……そりゃ朝は人がいないはずだわ。

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