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July 12, 2005
CAFF'05 受賞者発表

caff0711_1.jpg去る7月7日、5人の審査委員を迎え、フェスティバルの最終選考会と表彰式がユナイテッド・シネマとしまえんにて行われました。式には応援にかけつけた『ロボッツ』主人公のロドニーも登場。各賞の受賞結果は次のとおりでした。

・グランプリ:「鳥の街」(半崎信朗)
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・優秀賞:「MICHILD」(斉藤壮平)
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・準優秀賞:「she」(孝橋茉莉江)、「スタンド・バイ・ミー〜機巧(からくり)的人生模様〜」(南澤伸)
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・入賞:該当者なし

・日本アニメーション協会奨励賞:「鳥の街」(半崎信朗)

半崎信朗さんが「鳥の街」でグランプリと奨励賞をダブル受賞しました。これはちょっと意外な結果かもしれません。「鳥の街」はモノクロで手描きアニメの上、難解な内容だったからです。作画の点では素晴らしいものがありますが、アニメ作品としてどう評価されるかが気になっていましたが、審査委員はこの作品の魅力を見逃さなかったようです。

受賞作の選ばれ方を見ると、「審査委員は作品の全体を評価したな」という気がしました。技巧的にはからくり人形の動きを精密に再現して見せた南澤伸さんの「スタンド・バイ・ミー〜機巧(からくり)的人生模様〜」が一番だと思えましたが、この作品は準優勝に止まりました。

斉藤壮平さんの「MICHILD」も、テーマ性はそれほど強くはないものの、キャラクターの造形が面白く、感情移入しやすいため、作品全体のバランスやまとまりがよいと判断されたのでしょう。孝橋茉莉江さんの「she」もアート性とテーマ性が両立している点が評価されたものと思われます。

残念だったのは入賞作がなかったことです。長谷智恵子さんの「コドモノ抜ケ殻」を入選させる手もあったように思われますが、審査委員はこれを超える内容を求めているということでしょう。アート性とテーマ性の両方を持つ深みのある作品を審査委員は求めているのです。CG&アニメ・コンテストでは、CGやアニメという手法を使って、作者自身の思想を表現するところに意義があるのです。当コンテストも3回を数え、再び原点に帰ったという気がしました。

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::審査員一同

山村浩二審査委員は「クオリティは上がっていますが、“ドキドキ”できるような作品には出会えませんでした」とあえて苦言を呈しました。中島信也審査委員は「CGだと、あまり実物を見ないでも、映像が出来てしまう危険がありますからね。今後、CGに取り組むクリエーターの方々は“観察眼”を大切にしてほしいと思います」と警告しました。どうやら、審査委員たちは、アニメ作家の視点が感じられる作品を選ぼうとしているようです。やはり、CGやアニメ製作の知識だけでなく、自身の視点が反映された作品に挑戦することが大事なのです。自身の視点を観客の前に明らかにするということは、人前で服を脱ぐほど恥ずかしいものですが、それについては松本零士審査委員長のお言葉がすべてを語っています。

「これからは、日本だけではなく、世界を相手にする時代。心臓に毛を生やして、頑張ってください」

この言葉を胸に刻み、未来のアニメーターの皆さん、来年の応募作品の構想を練ってみてください。本フェスティバルは皆さんの飽くなきチャレンジを待っています。

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June 21, 2005
入賞者に『ロボッツ』ソフト授与決定

一般審査が進む中、素晴らしいニュースが飛び込んできました!

このフィルム・フェスティバルに新しいスポンサー企業が参加しました。その企業とは、パーティクル&フルイド・シミュレータ・ソフトウェア「RealFlow3」で知られるNext Limit Technologies社。「RealFlow3」は、流体の動きをシミュレートして、コンピュータ・グラフィックの作成を強力にサポートします。「RealFlow3」は、これまでは製作するのが難しかった水や粘性のある流体などの動きを、それらの粘性、圧力、表面張力による違いを精密にシミュレートすることでグラフィックとして生成します。また、『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』『X-Men 2』『ロボッツ』でも使用された優秀なソフトとして知られます。これを使えば、あなたのCGがグッとリアルになるのは間違いありません。

「RealFlow3」はスタンドアローン型のアプリケーションです。3Dソフトと組み合わせて使うことでリアルな流体の動きを生成します。まず、3Dソフトでオブジェクトを作り、データを書き出して「RealFlow3」に読み込み、動きを指定してシミュレーションを行います。完成したデータを3Dソフトに読み込んでレンダリングさせることでCGを完成させます。「RealFlow3」のデータ読み込みと書き出しのためにプラグインが用意されています。百聞は一見にしかず。同社のサイトのサンプル映像をご覧になって、その効果を確認してください。

今回、Next Limit Technologies社からは、入賞者全員に「RealFlow3」が副賞として授与されます。入賞者の方々には、このソフトウェアによってCG製作環境を充実させ、よい作品を作って頂きましょう。

最終審査会当日は授賞式会場にて、「RealFlow3」の製品内容が映像で来場者全員に紹介されるほか、来場者全員にパスポートサイズで、商品説明ビデオとデモ版ソフトが入っている「RealFlow3」のプロモーションパッケージをお配りします。

さあ、入賞するのは一体誰でしょうか? ますます期待が盛り上がってまいりました。

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::「RealFlow3」は、Blue Sky Studioの「ロボッツ」でも大活躍しました。

お詫びと訂正:
このエントリ中、副賞「RealFlow3」の授与ライセンス数について誤った記述がありました。お詫びして訂正いたします。
誤)入賞者1人につきが5ライセンスを授与
正)入賞者5名に1ライセンスを授与

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June 13, 2005
ノミネー作品紹介 パート2

作品07
「コドモノ抜ケ殻」
長谷 智恵子
東京都北区

少女が風車でいっぱいの草原を歩んでいくと、模型飛行機を飛ばす男の子たちがいます。ふいに、飛行機は地面に落ち、男の子たちの体から魂が抜け出ます。急に草が生い茂り、少女は真っ暗の中に取り残されます。しかし、また風車が回り始め、少女に進むべき道を示します。起承転結型のストーリーでありながら、幻想的な内容ゆえに様々に解釈できる作品です。

作品08
「The art museum of midnight」
藤井 正之
北海道札幌市

夜中の美術館。昼間に同じポーズを取り続けた疲れを癒していた彫像が蚊に刺されてしまい、他の彫像も狙われます。何とかしようと台座から降りた彫像が、仲間を助けようとするのだけども…というコメディ。オチは他の作品にもみられるようにブラック・ジョーク風です。彫像の質感をどう出すかが大変だったと思われます。彫像の表情が変わるとちょっと不気味なのが笑えます。

作品09
「From Northern Climes」
榎本 江里
東京都練馬区

純白のジャンプスーツに身を固めたスカイダイバーがチームでヘリコプターからダイビングするが、実は彼らの正体は…というアクション・アニメでありながら、ファンタジックな内容を組み合わせた作品。ダイバーたちが空中で作るフォーメーションの形に彼らの招待のヒントが隠されています。冒頭は物々しい感じですが、終わりまで見ると、ホッとさせてもらえる内容です。

作品10
「LIFT OFF」
室井 明彦
横浜県横浜市

日本がロケットを打ち上げようと準備中です。秒読みがしつこいくらいに繰り返された割には適当なタイミングで発射されるのだが…という内容です。宇宙ロケットの打ち上げをテーマにしたコメディ・アニメかと思ったら、実は…というオチが待っています。男性中心の製作チームであることが作品に反映されていることが察しのつく作品でもあります。

作品11
「Hot shot」
斉藤 平祐
北海道北区

青鬼の子供たちがボール遊びをしていたら、そこへ大きな赤鬼がやってきて、ボール投げを挑む。最初は赤鬼が圧倒的に優勢だったけども、青鬼がまとまってかかって赤鬼に勝ってしまう。そこで、怒った赤鬼は…という風に話が発展していく起承転結型ストーリー。シンプルな絵柄ですが、鬼たちの表情が笑えます。この作品もまたブラック・ジョーク風のオチが待っています。

作品12
「スタンド・バイ・ミー〜機巧(からくり)的人生模様〜」
南澤 伸
京都府亀岡市

弓をつがえて的を射るからくり人形の傑作。この人形の動きに悦に入る男。しかし、その時突発的な出来事が… オチは誰にも予測できず、最初の印象とまるで違っているところが笑えます。ドラマ性を意識した演出とからくり人形をはじめとするグラフィックの素晴らしさが目を惹きます。同時に、それらとナンセンスな内容のコントラストが妙な雰囲気を醸し出してもいます。


皆さんの心にヒットした作品はあったでしょうか? 一般審査は20日からはじまります。WEBでご覧になった方も、ユナイテッド・シネマの大きなスクリーンでもう一度鑑賞して、それから投票してみてはいかがでしょうか。

::「札幌BB」でもローカルなら応援してます。CAFFブログをご覧の皆さんも参加や応援お願い申し上げます!

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June 10, 2005
ノミネー作品紹介 パート1

caff0612.jpgフェスティバル事務局による厳正な審査の結果、12作品がノミネートされ、6月8日からWEB審査が進行しています。今回から2回に分けて、ノミネート作品をご紹介していきます。

作品01
「she」
孝橋 茉莉江 東京都町田市

大人の恋愛における女性のエロスと心理を抽象的に描いた作品です。ストーリーはなく、心象風景をそのままアニメにした感じです。女性としての性を抱えた女性の心理を描こうとした作品ですが、男性には理解するのがむずかしいかもしれません。審査委員に女性が一人しかいないのが心配です。男性は女性になりきって鑑賞する必要があるでしょう。

作品02
「サクラエビな日々」
芦澤 洋介(代表)、安西 夏音、浅川 ゆかり
東京都目黒区

「自分たちがいかに凄いか」で盛り上がる4匹のサクラエビ。しかし、実は彼らが置かれた環境は…というノミネート作品中で一番分かりやすい作品です。今時の若者のおしゃべりをパロディにしたコメディ・アニメです。棒人形のようでありながら、実はCGというのがミソ。グラフィックも分かりやすく漫画的。楽しんで作られたことが伝わってくる作品です。

作品03
「花火」
松木 徹雄
神奈川県川崎市

夏休み。親子3人が公園に打ち上げ花火をあげようとやってきます。ところが、導火線の火が途中で消えてしまい、打ち上げ花火はあがりませんでした。がっかりする息子を見た父ちゃんが取った手段とは… 起承転結がある分かりやすいストーリーで、観客の目を画面に惹きつける力があります。でも、あのあと父ちゃんがどうなったのかすごく心配です。

作品04
「MICHILD」
斉藤 壮平
埼玉県所沢市

子供のミサイル“ミチャイルド”が、敵ミサイルを破壊するミッションに挑戦するコメディ。グラフィックのデザインが面白く、横スクロール型だったり、全体的にもTVゲーム風のデザインなのが特徴です。コメディなのでしょうが、北朝鮮の核ミサイルに対する日米の防衛政策を風刺したのかと深読みしてしまいます。「花火」同様、オチがあれでよかったのか考えてしまいます。

作品05
「鳥の街」
半崎 信朗
東京都豊島区

日本の高度経済成長時代を思わせる密集した街。ここでは工場で生きた鳥を作っていた。ある日、大量のミサイルが街に向かってきたことが分かると、人々は鳥を放ってミサイルを迎撃させます。この作品にもミサイルが登場する点が時勢を感じさせます。色あせた感じの映像と手描き風の絵が印象的です。ストーリー性は確立されているものの解釈が難しい作品でもあります。

作品06
「HAGANE」
柳瀬 遼平
神奈川県横浜市

第三次世界大戦が終わり人類が死滅した街で、ロボット同士がバトルを繰り広げていたというアクション・アニメ。テーマよりもロボットの戦いを表現したかったという意図がはっきりと分かる作品です。誰もいない街に看板が沢山掲げられているのがアイロニーを醸し出しています。ロボット・アニメは色々ある中で、あえてこのジャンルに挑戦したようです。

次回は残りの作品をご紹介します。

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May 13, 2005
昨年の受賞者・早川貴泰

今回は、昨年の受賞者・早川貴泰(はやかわたかひろ)さんについてご紹介します。

caff0517a.jpgご自身では、「映像作家であり、かつパフォーマー」とおっしゃる早川さん。山形大学 教育学部を卒業し、教員資格をお持ちです………が、危険物取扱者免許(乙1〜6種)の資格も持ち、ニトログリセリンを取り扱うことができるとか(一体なにに使うのでしょうか?)。さらに、岐阜県立国際情報科学芸術アカデミーを経て、今年は情報科学芸術大学院
メディア表現研究科メディア表現専攻に入学されました。

「第3回ユナイテッド・CG&アニメーション・フィルムフェスティバル2004」においては、『可畏キモノ』という大変に変わったアニメ作品でグランプリの栄光に輝きました。『可畏キモノ』は第10回学生CGコンテストの動画部門でも優秀賞を受賞しています。画面の中を生き物のように動き回る不思議な映像は手作りの雰囲気とアマチュアイズムでいっぱいです。

caff0517b.jpgまた、『KASHIKOKIMONO』という作品でも、「2004アジアデジタルアート展」で大賞、文部科学大臣奨励賞、福岡県知事賞を。「ブロードバンドアート&コンテンツアワードジャパン2004」で映像コンテンツ部門の優秀作。「平成16年度文化庁メディア芸術祭」でアート部門・映像審査委員会推薦作品を受賞されています。



パフォーマーとしては、2003年3月から翌年6月まで松本祐一さん主宰の「アンケートアート」で活躍されました。こちらはステージ・パフォーマンスなので、すでに終了しているため見ることはできないのですが、少数の楽器などで行われるパフォーマンスです。早川さんは朗読を担当されました。

早川さんは、皆さんがユナイテッド・シネマのスクリーン上で必ず見たことがある「ユナイテッド・シネマ サウンドロゴ映像」を製作しています。花が画面いっぱいに広がって最後に可愛らしい子供の声が「ユナイテッド・シネマ!」と叫ぶあのロゴ画面です。

ご自身のホームページもお持ちの早川さん。その素顔はここで見ることができます。

君も早川さんに続け!!

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May 10, 2005
ソニー・ピクチャーズ・イメージワークス社

今回は、昨年度のグランプリ受賞者が副賞として見学を認められたソニー・ピクチャーズ・イメージワークス社(SPI)についてご説明しましょう。ソニー・ピクチャーズ・エンターテイメント社(SPE)については皆さん御存知でしょう。SPI社はそのデジタル部門です。

1989年に日本企業のソニーはアメリカのコロンビア映画を買収し、SPI社を立ち上げました。コロンビア映画はアメリカ人にとって馴染みが深い映画会社であるだけに、日本企業による買収には強い反発がありました。現在でこそ、『スパイダーマン』のようなアメリカ人の心にヒットする作品を作り、ステータスを得ていますが、同社の第一歩は苦難の道でした。有名なミリタリー小説作家トム・クランシーが書いた『日米開戦』(新潮社刊)は、アメリカに強い不満を持った日本の財界人がこっそりとアメリカに攻撃を仕掛ける話ですが、登場する財界人の中にアメリカの映画会社を買収したものの損ばかりしている社長がいます。こんな風に小説のモデルになるほど当時としては画期的な出来事だったのです。SPI社がCG製作を手がけた作品は『ハリー・ポッターと賢者の石』『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』『ポーラー・エクスプレス』『マトリックス リローデッド』など有名作品が多数あります。

グランプリ受賞者の早川貴泰さんは、その印象をこう語っています:

「外の厳重なセキュリティとはうって変わって、アットホームというのともなんだか違うのですが、でもプレーンでシンプルで安心してクリエイティブな作業に没頭出来そうな雰囲気。」

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::グランプリの副賞でロサンゼルスに行った時の早川貴泰さん。中央に豆粒のように小さく見えています。

SPI社の社屋の外観は石とガラスを基調とした静的な印象です。そんなSPI社は、『ポーラー・エクスプレス』をIMAXで上映する立体映画に変換する仕事もしています。立体映画はこれからの映画産業の一角になるとみなされており、そうした最先端の仕事をしているSPI社の見学が昨年のグランプリの副賞でした。

今年は東海岸の「ブルースカイ・スタジオ」見学がグランプリの副賞です。皆さん、その価値の重大さにはもうお気づきでしょう。傑作の応募を待っています!

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May 09, 2005
審査員紹介5:草原真知子

outline_face_04[1].gifいよいよ最後の審査委員の紹介となりました。今回は早稲田大学教授の草原真知子氏です。



草原氏は日本のCGの草分けです。当初、海のものとも山のものとも分からなかったCGを学び、日本に紹介するという功績の持ち主です。国際基督教大学教養学部自然科学科卒、東京大学工学博士を経て大学で教鞭をとるようになりました。もともと学生時代に科学を学んだので、その後は関心があったアート方面に進み、両者の境界線上で研究活動をしたり、科学万博、世界デザイン博、東京都写真美術館などで行われる展示会などの中心的スタッフを務めています。研究テーマは「映像メディアと文化」。主な著書には「CG Anthology」「CGAccess」などがあります。このコンテストの審査委員はひとつに過ぎないといえるほど、審査委員も数多く経験しています。

「ユナイテッド・シネマCG&アニメ・フィルム・フェスティバル」への応募作品は、こうした各方面から集った多才な審査委員によって選ばれます。アニメブームの火付け役、新進気鋭の映画監督、著名なCMディレクター、世界が評価したアニメーション作家、日本におけるCGの先駆者。この人たちが選ぶ作品に狂いはないはずです。デジタル映像系の学校からも応募が多いこのコンテストですが、そうした応募者にもこれらの審査委員なら文句はないはず。どんどんご応募ください…って私が書かなくても、きっと皆さん仕上げの真っ最中ですよね!?

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May 06, 2005
審査員紹介4:中島信也

outline_face_03[1].gif今回はCMディレクターの中島信也氏を紹介します。



中島信也氏は、「日清カップヌードル“hungry?”」で「カンヌ国際CGフェスティバル」グランプリを受賞したことで知られます。90年代に放送されたCMですが、原始人がマンモスを追いかけるコミカルな映像を今でも憶えている方は多いでしょう。

それだけではありません。「牛乳普及協会“ガイコツ”」「PARCOグランバザール」「アリナミンV・シュワちゃん」「サントリーDAKARA」「燃焼系アミノ式」など、皆さんの記憶に残っているCMの多くは、中島氏の作品なのです。中島さんは、ロックと山登りと恋愛に明け暮れた青春時代を経て、武蔵野美術大学へ進学し、東北新社へ入りました。そして、天才的なCMを作り続けているのです。

中島さんは“嫌でも見ると忘れないCM”を作るのを得意としています。「日清カップヌードル“hungry?”」は、原始人がマンモスを追いかけているのでつい見てしまい、最後にカップヌードルのCMだったと分かります。「燃焼系アミノ式」は目を疑うような体技を披露する人に目が釘付けになり、映像を見ているうちに「燃焼系アミノ式」という商品名をしっかりと頭にインプットされてしまいます。中島さんのCMに共通しているのは、このように「視聴者の目をTV画面に向けさせるための演出」「商品名を必ず視聴者の頭の中にインプットする」の2つが両立していることです。時々、CMとしては素晴らしい内容なのに、商品名を記憶できないのをみかけます。これでは、CMとしての役目を果たし切れていません。「視聴者が見ようと思うこと」「商品名を記憶できること」はCMの日本の柱です。しかし、中島さんのCMはそんな問題とは無縁なのです。CMはアートではないという信念の下、中島さんは視聴者の目を向けさせるCMを作り続けています。コンテストの審査でも、中島さんは他人の目に訴えかける力という観点で、厳しく作品を見てくれることでしょう。

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カコキジ!
May 10, 2005 ソニー・ピクチャーズ・イメージワークス社
May 9, 2005 審査員紹介5:草原真知子
May 6, 2005 審査員紹介4:中島信也
May 4, 2005 審査員紹介3:山村浩二
May 2, 2005 審査員紹介2:樋口真嗣
Apr 27, 2005 審査員紹介1:松本零士
Apr 20, 2005 最終審査会と豪華副賞のお話
Apr 20, 2005 CAFF'05 スタート