9日間にわたって行われた第18回東京国際映画祭。世界65の国と地域からエントリーされた586本の中から選ばれたコンペティション部門15作品の頂点である東京 サクラ グランプリには日本映画『雪に願うこと』が審査委員の満場一致で選ばれ、最優秀監督賞、最優秀主演男優賞、監督賞の四冠に輝いた。また、最優秀主演女優賞にはこれも満場一致の決断でヘレナ・ボナム・カーター(『女たちとの会話』)とジン・ヤーチン(『私たち』)の2人が選ばれるという異例の措置もとられた。
各授賞結果は次の通り。
■コンペティション
・東京 サクラ グランプリ
『雪に願うこと』
・審査員特別賞
『女たちとの会話』
・最優秀監督賞
根岸吉太郎(『雪に願うこと』)
・最優秀主演女優賞
ヘレナ・ボナム・カーター(『女たちとの会話』)
・最優秀主演女優賞
ジン・ヤーチン(『私たち』)
・最優秀男優賞
佐藤浩市(『雪に願うこと』)
・観客賞
『雪に願うこと』
・最優秀芸術貢献賞
『ドジョウも魚である』
■アジアの風
・最優秀アジア映画賞
『細い目』
・スペシャル メンション
『一緒にいて』
■日本映画・ある視点
・作品賞
『カミュなんて知らない』
・特別賞
『スキージャンプ・ペア 〜Road to Torino 2006〜』
東京 サクラ グランプリほか四冠に輝いた『雪に願うこと』の根岸吉太郎監督、佐藤浩市さんから喜びのコメントが寄せらた。
根岸:「びっくりしています。期間中、他のコンペの出品作を拝見しましたが、クオリティの高い作品が並んでいて僕自身も刺激をたくさん受けました。映画を支持してくれた観客、スタッフ、キャスト、そして帯広の皆さんすべてに感謝しています。そして一刻も早く馬たちに人参を持って行って喜びを分かち合いたいです」。
佐藤:「国際映画祭のコンペティションでグランプリをとるような映画を作っているつもりはなかったので…帯広の冬寒い所の小さな競馬場の話ですが、みなさんと距離の近い映画だと思います。その肌触りを感じてもらえたら嬉しいです。賞を取った作品、というのではなく、普通の映画を観るつもりで観てください」。