厳しい校了スケジュールも潜り抜け、どうにかこうにかやってきた釜山映画祭。でもプレス申請するのが面倒くさく、ずるずるしているうちに締め切りが来てしまった。今年こそと思ってたのにな〜。原稿書いているのにプレスパスなしで、ナンポドンに宿をとってるなんて私くらいに違いない。ダメ人間ですと大々的に宣言しているみたいである。いーのいーの、だってここにはチャガルチ魚市場と行きつけの汗蒸幕(低温サウナ)があるんだもの。
とはいえ、今年は初日から海雲台(ヘウンデ)に行く気まんまん。去年の初日はサウナに直行だったけど、今年はオープニング・セレモニーに入るセレブ、具体的にはイ・ビョンホンをゲットするのさ。というわけでまずは釜山銀行へ。今年初めて知ったのだけど(遅いっ!)、会期前に映画祭のパンフレットはここで手に入るのである。初日からドカンと骨付きカルビをむさぼりながら明日の映画の計画を立てつつ、海岸でオープニング・セレモニーが始まる19:30を待つ。"ゲリラ・プレス"の私は、常に突撃体制なのさ。まあ、毎年食ってばかりですが。釜山映画祭のサイトでビックリしちゃうところは、ゲストがいつからいつまでどのホテルに泊まってるか公開しちゃっているところ。ビョンホンの泊っているのは映画祭のメインストリートに面した海岸に立つパラダイス・ホテルである。ゴージャスね。
::ビョンホンの泊るパラダイス・ホテル。ババーンとゴージャスに全室オーシャン・フロントだし、今年から海岸に集中するPIFFの施設も目の前
会場のヨット競技場は海雲台から少し離れているのだが、厳格な歩け歩け主義者の私はもちろん歩く。知らない町を歩くのは楽しいなあ〜なんてルンルンしてたら、突如左手前方で打ち上げ花火が!始まっちゃったじゃん。のんきだ、あまりにのんきすぎる。こんなんだからプレスパスの申請もままならないのである。一応走ってはみたが、なんか疲れて途中で止める。根気がないと、何ひとつ成し遂げられないんですよね。だが韓国人もまた、そーゆーところはユルめである。本番の花火がポンポンポンと上がり始めたのは、私がヨットセンターについた頃。丸儲けじゃないの、まあステキ。
::メイン会場のひとつ「海雲台(ヘウンデ)」から、地下鉄で2つ戻った「市立美術館前」にある会場はオープン・シアターがある
レッドカーペットの周りはすでにPIFFジャンパー着た若人たちによって、人間の盾が作られている。その1人に、車が止まるたびに「誰?」と聞きまくる。「カン・ドンウォン」「ハ・ジウォン」「キム・レウォン」などコワッパたちの名前が出るので、ビョンホンは?と訊ねると「さっきまでいましたよ、そこに」と指差したのは、なんと私の足元。ルンルン歩いてる場合じゃないでしょーが。
::実際はもっとキレーなんだけど、私のカメラで撮った花火はかなりショボい。びみょー
[text:渥美志保]