作品07
「コドモノ抜ケ殻」
長谷 智恵子
東京都北区
少女が風車でいっぱいの草原を歩んでいくと、模型飛行機を飛ばす男の子たちがいます。ふいに、飛行機は地面に落ち、男の子たちの体から魂が抜け出ます。急に草が生い茂り、少女は真っ暗の中に取り残されます。しかし、また風車が回り始め、少女に進むべき道を示します。起承転結型のストーリーでありながら、幻想的な内容ゆえに様々に解釈できる作品です。
作品08
「The art museum of midnight」
藤井 正之
北海道札幌市
夜中の美術館。昼間に同じポーズを取り続けた疲れを癒していた彫像が蚊に刺されてしまい、他の彫像も狙われます。何とかしようと台座から降りた彫像が、仲間を助けようとするのだけども…というコメディ。オチは他の作品にもみられるようにブラック・ジョーク風です。彫像の質感をどう出すかが大変だったと思われます。彫像の表情が変わるとちょっと不気味なのが笑えます。
作品09
「From Northern Climes」
榎本 江里
東京都練馬区
純白のジャンプスーツに身を固めたスカイダイバーがチームでヘリコプターからダイビングするが、実は彼らの正体は…というアクション・アニメでありながら、ファンタジックな内容を組み合わせた作品。ダイバーたちが空中で作るフォーメーションの形に彼らの招待のヒントが隠されています。冒頭は物々しい感じですが、終わりまで見ると、ホッとさせてもらえる内容です。
作品10
「LIFT OFF」
室井 明彦
横浜県横浜市
日本がロケットを打ち上げようと準備中です。秒読みがしつこいくらいに繰り返された割には適当なタイミングで発射されるのだが…という内容です。宇宙ロケットの打ち上げをテーマにしたコメディ・アニメかと思ったら、実は…というオチが待っています。男性中心の製作チームであることが作品に反映されていることが察しのつく作品でもあります。
作品11
「Hot shot」
斉藤 平祐
北海道北区
青鬼の子供たちがボール遊びをしていたら、そこへ大きな赤鬼がやってきて、ボール投げを挑む。最初は赤鬼が圧倒的に優勢だったけども、青鬼がまとまってかかって赤鬼に勝ってしまう。そこで、怒った赤鬼は…という風に話が発展していく起承転結型ストーリー。シンプルな絵柄ですが、鬼たちの表情が笑えます。この作品もまたブラック・ジョーク風のオチが待っています。
作品12
「スタンド・バイ・ミー〜機巧(からくり)的人生模様〜」
南澤 伸
京都府亀岡市
弓をつがえて的を射るからくり人形の傑作。この人形の動きに悦に入る男。しかし、その時突発的な出来事が… オチは誰にも予測できず、最初の印象とまるで違っているところが笑えます。ドラマ性を意識した演出とからくり人形をはじめとするグラフィックの素晴らしさが目を惹きます。同時に、それらとナンセンスな内容のコントラストが妙な雰囲気を醸し出してもいます。