フェスティバル事務局による厳正な審査の結果、12作品がノミネートされ、6月8日からWEB審査が進行しています。今回から2回に分けて、ノミネート作品をご紹介していきます。
作品01
「she」
孝橋 茉莉江 東京都町田市
大人の恋愛における女性のエロスと心理を抽象的に描いた作品です。ストーリーはなく、心象風景をそのままアニメにした感じです。女性としての性を抱えた女性の心理を描こうとした作品ですが、男性には理解するのがむずかしいかもしれません。審査委員に女性が一人しかいないのが心配です。男性は女性になりきって鑑賞する必要があるでしょう。
作品02
「サクラエビな日々」
芦澤 洋介(代表)、安西 夏音、浅川 ゆかり
東京都目黒区
「自分たちがいかに凄いか」で盛り上がる4匹のサクラエビ。しかし、実は彼らが置かれた環境は…というノミネート作品中で一番分かりやすい作品です。今時の若者のおしゃべりをパロディにしたコメディ・アニメです。棒人形のようでありながら、実はCGというのがミソ。グラフィックも分かりやすく漫画的。楽しんで作られたことが伝わってくる作品です。
作品03
「花火」
松木 徹雄
神奈川県川崎市
夏休み。親子3人が公園に打ち上げ花火をあげようとやってきます。ところが、導火線の火が途中で消えてしまい、打ち上げ花火はあがりませんでした。がっかりする息子を見た父ちゃんが取った手段とは… 起承転結がある分かりやすいストーリーで、観客の目を画面に惹きつける力があります。でも、あのあと父ちゃんがどうなったのかすごく心配です。
作品04
「MICHILD」
斉藤 壮平
埼玉県所沢市
子供のミサイル“ミチャイルド”が、敵ミサイルを破壊するミッションに挑戦するコメディ。グラフィックのデザインが面白く、横スクロール型だったり、全体的にもTVゲーム風のデザインなのが特徴です。コメディなのでしょうが、北朝鮮の核ミサイルに対する日米の防衛政策を風刺したのかと深読みしてしまいます。「花火」同様、オチがあれでよかったのか考えてしまいます。
作品05
「鳥の街」
半崎 信朗
東京都豊島区
日本の高度経済成長時代を思わせる密集した街。ここでは工場で生きた鳥を作っていた。ある日、大量のミサイルが街に向かってきたことが分かると、人々は鳥を放ってミサイルを迎撃させます。この作品にもミサイルが登場する点が時勢を感じさせます。色あせた感じの映像と手描き風の絵が印象的です。ストーリー性は確立されているものの解釈が難しい作品でもあります。
作品06
「HAGANE」
柳瀬 遼平
神奈川県横浜市
第三次世界大戦が終わり人類が死滅した街で、ロボット同士がバトルを繰り広げていたというアクション・アニメ。テーマよりもロボットの戦いを表現したかったという意図がはっきりと分かる作品です。誰もいない街に看板が沢山掲げられているのがアイロニーを醸し出しています。ロボット・アニメは色々ある中で、あえてこのジャンルに挑戦したようです。