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September 10, 2004
オタクなカナダ人の「ミッドナイト・マッドネス」に大拍手

B&Bのダイニングルームで朝食を食べていたら、隣のカップルが映画祭の話題。昨日、押井守の『イノセンス』を見たらしい2人は「みんな字幕追うのに必死でさ〜」なんて言っていた。そーだろう。だって日本人が見たってあの映画難しいんだから。それにしてもカナダ文化はオタク文化って気がする。マイク・マイヤーズとかジム・キャリーみたいなおたくネタの芸人も多く輩出してるし、町では日本の美少女アニメのイベントのポスターもときおり見かける。そして映画祭では“ミッドナイト・マッドネス”。だーっ。

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::ミッドナイト・マッドネスの宣伝ビジュアル

一昨年は人間をザックザック斬りまくる三池崇史の『殺し屋1』の上映でゲロ袋を配り、去年はトニー・ジャーの『マッハ!』を取り上げたこの企画、SFやホラーなど限定ジャンルのB級ちっくな作品ばかりで、何がミッドナイトって上映開始が11時59分なんである。なんで12時じゃないのっかな〜。今年のラインナップは件の『イノセンス』に、三池崇史の『ゼブラーマン』(わお!)、前に普通のBLOGに書いた血みどろサスペンス『ソウ』(今秋日本公開予定)、クリスチャン・ベールが神経症の激ヤセ男を演じる『マシニスト』(来年日本公開予定)などなど、夜中に見れば盛り上がれる、夜中じゃないと盛り上がれない、もう夜中に見るしかないっ! ってな作品ばかり。そんなわけで1本は絶対に見てやる! と決意し、私が手に入れたのは『Creep』。夜中の上映をワクワクしながら、今日のプログラムをスタート!

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::町歩いてるとフリーペーパーはザクザク手に入る

どこの映画祭もそうだけれど会期中はフリーペーパーが大活躍。トロントでも劇場や本屋など町中の様々な場所で手に入り、大抵の場合は上映作品の“星取り”とリビューが批評家のイニシャル入りで載っている。ちなみに私が手にしたフリーペーパーで、批評家を限定せず五つ星(Best of Fest)を取った作品は次のとおり。

Z CHANNLE:A MAGNIFICENT OBCESSION *カサヴェテスの娘XANの監督作品
LIGHTING IN THE BOTTLE *『キング・アーサー』のアントワン・フークワ監督による音楽もの。
OMAGH
THE ALZHEIMER CASE *ベルギーのスリラーらしい。
MOOLADE

おおっ、なんだ、映画ライターっぽいこと書いてるな、あたし。ひとつも見てないけど。たはっ。もちろん本日の目玉作品『Creep』は批評すら見当たらない。もしや批評するにあたらないってこと? いやっほ〜〜〜い!

・・・そして夜中。時間ギリギリでつけば劇場はまさに満員御礼。他の上映は1人とか2人が多かったのに、この上映は4〜5人のグループが多い感じ。映画は夜中の地下鉄駅に閉じ込められた女が、地下で人間を食って生きてる(たぶん)謎のネバネバグチュグチュ男に夜通し追われるという内容で、とんでもなくスプラッタなのに微妙にコミカルな見事なB級作品だ。でもツボを心得た観客は血しぶきあがるたびにイェーッ! とかキャーッ! とかゴーッド! とかノリノリの大喝采大歓声。これは、まさに東京ファンタスティック映画祭の「渋パンオールナイト」と同じノリ、別の言葉でいいかえれば“映画おたくノリ”である。いやーまいった、カナダ人。楽しみました気に入りました。

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