映画祭で結構楽しみなのが"短編映画"だ。映画が長編小説だとすると、1時間ドラマは短編小説、短編映画は一発ギャグみたいな感じ。ほんの10分前後をほとんど1アイディアで見せるんだけど、これが案外ワザが必要で侮れない。例えば『8人の女たち』や『スイミング・プール』のフランソワ・オゾンだって"短編の名手"と呼ばれて長編デビューしたんだから。韓国の釜山映画祭では短編を5〜6本集めて1プログラムにして上映していたけれど、モントリオールでは短めの映画の最初に1本短編が入ったりする。今日見た映画にくっついていた短編は、トレイラーパークに住む変人たちのせいで不眠症の少年を描いた『THE KING OF TANGO』。そんな作品ばっかり選んでいるわけじゃないが、エッチとホラーがくっついたコメディだった。最近は日本でもショート・ムービー映画祭があったりするから、よかったら見てみてね。

ところで今日はモントリオール映画祭の私の最終日で、映画祭も閉会日。メイン劇場でクロージング作品にはレッド・カーペットがあるようなのでカメラ片手に早めに用意して行ったのに、スター入場、マスコミのカメラがフラッシュたきまくりみたいなきらびやかさはなくて、ちぇっ! って感じである。その代わり、一般客に解放された"シネマ・ア・ラ・ベル・エトワール"のクロージング作品、セルジオ・レオーネ&クリント・イーストウッドの『THE GOOD,THE BAD,AND THE UGLY』大大大盛況。モントリオール映画祭はこの企画がやっぱり一番楽しくて、1日2本のラインナップも『バグダッド・カフェ』『バベットの晩餐会』『フェイム』『スイミング・プール』『アデルの恋の物語』に昨日の『もののけ姫』など、ヨーロッパ系を中心に新旧とりまぜたヒット作ばかり。派手さはないけれど観光客も気軽に参加できるし、海外の映画祭に始めて行く人にはぴったりの映画祭かも。人も親切だしね〜。