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May 17, 2004
6日目

あまりにも巨大なカンヌ映画祭を毎日追いかけていく為には、毎日発行される雑誌を読むのが手っ取り早い。Variety誌、Hollywood Reporters誌、Screen誌、Canne Market誌が主要どころで、ニュース系の雑誌には、カンヌで発表されたプロダクションのニュースなどが載っている。日本からも以前エンターテインメントファーム社がワールドワイドにスタンス表明したり、また叶井さんのファントムも会社設立のアナウンスなどをしていた。また市況系の雑誌には、作品の売れ行き状況などが逐次リポートされる。バイヤーじゃなくても、売れ行きが白熱している作品などは思わず見に行かなければなぁという気分になったりと、とても有益な情報源となる。とはいえ、毎日発行される雑誌数がハンパじゃないので、keep upするにはとても大変なんだけどね。

今回のヘッドニュースで多く取り上げられていたのが、アジア映画の躍進。韓国の映画産業は非常に伸びているし、コンペに出品されている『オールドボーイ』も評判がすこぶる良い。もはや完全に市民権を得た形となったのが韓国映画だが、一ファンとしてとても嬉しい。それにしても官民が一体化して映画産業を盛り上げていく姿は圧巻だ。今度、韓国に行った際にはこのブログでもリポートしたいと思う。日本勢も負けてはいない、是枝監督の作品は海外の取材班に聞いても高評価を得ているし、ヨーロッパということもあってか、日本映画ファンも非常に多い。まだまだ国内産業のバリューとしては僅か3%程度の日本映画産業も、これからひとつの主要産業としての広がりを目指すべく、私たち世代が頑張りたいなと心から思う次第。ジャーナルを読んでいると、そんな前向きな気分になる。

さて、せっかくなのでルミエールで行われるマチネ(昼上映:良く舞台などで使われる言葉)にM・ムーアの話題作『華氏911』を鑑賞しに行く。マチネはソワレ(夜上映)と違い、タキシード着用は義務づけられていないがFORMAL DRESSREQUIREDとなっている、なのでジャケットを着用していくが、並んでいる人の中にはジーンズ姿の人もいる。この辺はちょっと適当なカンヌである。映画自体は久しぶりのムーア節をしっかりと堪能。政治的な主観で描いている作品であることはもちろんだけど、表現出来る喜びがスクリーンから溢れている感じ。ムーア自身の露出があまりないのが残念だったが、今年の合衆国大統領選にも向けてヒートアップする作品であることは間違いない。ディズニーの配給取りやめ決定以降、ミラマックスが配給権を他に転売する噂など、この問題作に纏わる話は枚挙に暇がないが、日本公開が楽しみである。日本はあの会社連合が買っているので、面白い宣伝となることであろう。お楽しみに。

夜はタキシードをせっかく持参したということで(笑)、ソワレに参加。作品は、カンヌの常連である洪尚秀(ホン・サンス)監督の『女は男の未来だ』というコンペ作。青春を描いたのんびりとゆるゆるとした作品。ちょうど後ろの席が監督と主演陣の席だった。

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それにしてもレッドカーペットは圧巻である。ソワレのチケットには「この券の使用を持って、あなたが写真を撮られたり、放映されることの一切を許諾する」と肖像権の破棄がかかれており、その言葉通りテレビカメラがクレーンで撮影しているのだ。中継は劇場内のスクリーンにシンクロして写されており、演出方法が上手い。この為にオシャレをしてきているフランス人など、映画をオシャレして観る文化というのはとても素敵だなと思う。今度、シネマカフェでもオシャレをして映画を観るイベントをしたいね。小粋で少しスノッブだけど、忘れられない瞬間を演出するために・・・。

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(HAMADA)

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