[cinemacafe.net BACKNUMBER] バックナンバー

Cannes Smile Project 笑顔でつなぐ、カンヌ映画祭
おまけ2 映画を買うということ
おまけ2 映画を買うということ

今回の旅で、途中、財布を落としてしまった為、皆様にすっかりご馳走になってしまった。
「カンヌを財布無しでサバイブする男」とあだ名がつけられてしまった程である。
その中でも特に写真のクロックワークスの酒匂社長とこのブログの中で何度か登場したトルネード・フィルムの叶井社長、そしてシネマカフェ浜田編集長には、
「お前は彼女か?」
と言われても、おかしくないくらい、いつもご馳走になっていた。 
その上、何も知らない僕に、映画配給の様々なことを教えてくださった。

基本的に映画を買うのは、僕が見ている限り株を買う感覚に近い。
この映画が日本で、どのくらい成長するのか、それを見越して資金を投入するわけである。
ただ、株を買うのと違うのは、そこに自分の手を加え、自分のカンを信じて、その作品にせいいっぱいの愛情を注ぎ込む。

例えば、酒匂社長が買った『少林サッカー』は業界的には、もう香港映画は売れないというジンクスで誰も売れると思っていなかった。
しかし、これは
「絶対に来る!」
と酒匂社長はじめクロックワークスのスタッフは自分達のカンを信じて、日本での配給に全力を注いだ。
その結果、28億円を叩き出す大ヒットになったわけである。

もちろん、そういった作品ばかりでなく、コケてしまったものもたくさんある。
その分、いい作品に出会って、自分の手で更に育っていく喜びは何にも代え難い物なのだろう。
きっとそれが映画配給の一番の魅力なのかもしれない。
そして何より、みんな映画が大好きなのである。
あるとき浜田編集長が
「映画好きに悪い人は居ない!」
と言ったことがあるが、今回の旅でそれを改めて感じた気がする。
もちろん、スノップな匂いが漂ったり、駆け引きを感じるときもあるのだが、
「あの作品観た?メチャクチャいいよ!」
などといい作品に出会って興奮して笑顔で語る姿は、誰もが映画好きの少年や少女のままである。
この人は映画が本当に好きなんだろうなぁとこちらまで嬉しくなってしまう。
いい作品を人に教えて共有したくなる、その延長線上に映画配給という仕事があるのかもしれない。

こんな機会を与えてくださった浜田編集長本当にありがとうございました。
そして最後まで読んでいただいたシネマカフェの読者の皆様、本当に、ありがとうございました。
またお目にかかれる日を楽しみにしております。
映画って本当にいいですね。
それでは。さよなら。さよなら。
水野晴郎流締め、淀川長治的挨拶でお別れすることにする。

TRACKBACK
この記事へのトラバはこちらへ!
http://blog.cinemacafe.net/cgi-bin/mt/mt-trackback-cc.cgi/4126


COMMENT
SEND YOUR MESSAGE!
(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)