足の短さを痛感する

僕ってホント足が短いなぁ。
ヨーロッパに来ると実感することである。
それは洋服の試着ではなく、トイレに行ったとき。
今回、カンヌの劇場のトイレでも、またまた感じてしまった。
女性読者の皆様はわからないかもしれないが、男性にしかない苦労がここにはある。
苦労というより見栄と言ったいい方がいいのかもしれない。
ヨーロッパの小便用のトイレの位置が、僕にとっては、少々、高い位置に設置されている。
何かの嫌がらせではないかと思える程である。
そして、高い位置に設置されている確率が結構、高い。
「オリンピア(劇場の一つ)よ。おまえもか!」
演劇チックにつぶやいていしまった。
日本人の中でも、足が短い方に属する僕は、ゆっくり便器の前に立ち、思わず背伸びしそうになってしまう。
しかし、僕にも見栄というかプライドというものがある。
想像してみてほしい。
37歳にもなったおじさんが、背伸びをしながら、小便をする姿。
これほど、無防備で侮辱的なものはない。
よって、背伸びしそうになる本能をぐっとこらえるわけである。
そして、おそるおそる自分の道具を取り出すのだ。
「ぎりぎりセーフ!」
そうつぶやきながら、今日も発射するのである。
それにしても、ヨーロッパにも子供達はいるわけで、彼らがこの便器では、できないと思うのである。
ということは彼らが大便用の便器で用を足す日はあるのだろうか。
そして、何歳になったら、この小便用の便器デビューを果たすのか。
これまた疑問は湧くばかりである。
通訳してもらってまで聞くのも何なので、僕が英語を話せるようになったら、人生の何かの折に聞いてみたいと思う。
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