約2ヶ月ぶりのエントリーとなる。本当に申し訳ない。なんにせよこのセレブログ、私としては軽い気持ちで書いた日記代わりのエントリーというものがどうしても出来ず、少なくともこの映画がらみのエントリーだけはきちんと文章を推敲して掲載したいと思っており、まとまった時間をとらないとエントリーが出来ないのである。
さて、この2ヶ月間何をしていたかと言うと、まずは通信で通っている大学の夏期スクーリングに行ってきた。小学校の教員免許を取得するためにレポート送付と数ヶ月に一度行われる試験で行われるカリキュラムを受講しているのだが、どうしても総合演習という授業のみ実際に学校に通って受けなければいけなく、会社の夏休みほぼ全日利用して往復4時間の大学へ午前6時に起きて通ったのだ。そして、9月に入って私が統括をしているSoulSwitchのフリーペーパー発刊、ホームページリニューアルなど、大きなプロジェクトに帆走していた。やっと、落ち着いてまとまった時間がとれるようになったので、これからは定期的に更新していきたい。
さて、この映画撮影記も5回目になったが、暖かいコメントを頂き非常に励みになっている。本当に有難うございます。遅れてしまいましたが返事書かせて頂きます。やっぱり、書いている以上反応が有るのは非常に嬉しい。というわけで、この映画エントリーが終わった後も、セレブログのエントリーは私個人のブログの様なエントリーではなく、内容を吟味して書くことを心がけよう。
先日、またも夢見ヶ丘に行ってきた。今回はカメラマンとしてCDジャケット用の写真を撮りに行ったのだ。やはり、何かクリエイティブな活動をする時は自分が気に入っている場所に行くとアイデアが湧いてくるモノだ。アーティストに送るために何枚か構図を変えて撮ってみる。この場所は曇っていても晴れていても表情豊かな場所なのだ。7年前の12月、冬の息吹が深まる表情豊かなこの場所で最後のシーンを撮影した。今日はこの感動の1日を書きたい。
車4台でお昼過ぎの都内を後にする。葉山に向かう車の中は、皆楽しそうにしているものの、怒濤のごとく過ぎ去った撮影の日々の終焉を寂しく思う気持ちが、どこからとなくこぼれていた。国道をはずれて田んぼの中を走る。舗装されていない土道を竹藪に向けて走ると先頭の監督が車を止めた。(こんな所に撮影スポットがあるの!?)と驚きを隠せないメンバーの前を、既にロケハンにいった実行委員会がにやにやしながら歩いていく。
すれ違うことが困難なくらい両側に生い茂る竹藪の間の急な坂道を下ると、急に視界が開けて夕陽と海が広がった。根拠も何も無いけど、今日の撮影が絶対に上手くいくと確信してしまう程素晴らしい場所だった。私自身、久しぶりにこの撮影に参加したので、また機材を調整しないとと思っていたが、半年に及ぶ撮影の間に、他のスタッフは要領よく仕事をこなし、私の仕事は殆ど無くなっていた。寂しくも頼もしく思える瞬間だ。
写真をみて分かるとおり、撮影班はダウンジャケットを着ないと寒くて過ごせない程気温が低い夕方。夏の設定だったので、キャストは短パンTシャツで挑まなければ行けない。私は撮影がとぎれるたびにキャストに服を渡し、撮影開始直前に服を受け取ることを繰り返した。
このシーンは、映画の世界でも実際の世界でも全く楽器を弾けないキャストが、おもちゃのピアノで自作のメロディーを弾くシーンだった。真冬の海辺は指がかじかむ風を送り続ける。人差し指だけで弾くメロディーと、寒さと、今までの日々の想い出と、沢山の感情を胸に巡らせながら最後のシーンにキャストは挑んでいた。
そして、半年に及んだ撮影の日々もクランクアップを迎えた。勿論この後、怒濤の編集作業が待っていることを皆知っていたけど、沈みゆく夕陽がとても感情を高ぶらせてくれる。機材の片づけが完了しても、皆夢見が丘の上から夕陽が沈む直前まで海を眺めていた。
そして、年が明けた1月から編集作業が監督宅地下室で始まった。この作業に関しては、あまり外部は口出すことが出来ない。キャストもスタッフも差し入れを持ってきて、編集作業を見つめては帰る日々が続いた。
結局編集作業は丸1年以上かかり、スタッフやキャストもそれぞれ大学を卒業していたり、ベンチャー企業を立ち上げたりと、月日の流れと共に皆が成長していた。多分、映画に対する熱い思いも大分冷めてきてしまっただろう。そんなある日、監督から3月に上映会をやるからと連絡が届いた。あまりに急な連絡にとまどいを隠せなかったが、いよいよ映画を皆にお披露目することができる日が来たのだ。一年以上前の撮影最後の日の興奮が又わき上がってきた。
続く