「Lの世界」というTVドラマをご存知だろうか。原題は「THE L WORD」。今、ポスト「セックス・アンド・ザ・シティ」として、アメリカ本国はもとより、世界的で熱い視線を注がれている番組だ。
舞台はL.A.。そこに暮らす、スタイリッシュでインテリジェントなレズビアンワールドをスタイリッシュに描いている。登場する女性たちはほぼ全員レズビアン。これまで、TVではコメディとして描かれることが主流だったレズビアンたちの本音と素顔を、初めて本格的に映し出した作品なのだ。
偏見とはいえないまでも、“レズビアン”という響きに一定のイメージを禁じえない人もいるはず。だが、このドラマは既存のイメージを覆してくれ、楽しさ、面白さ、共感を覚え、すっかり魅了されてしまうのだ。
とにかく、美女たちが繰り広げるゴージャスな日常には思わずうっとり。ヴェルサーチ、ドルガバ、プラダ、ジル・サンダーと、登場するブランドも超一流。だが、番組の魅力はそれだけではない。彼女たちが抱える苦悩、社会的な問題まで扱っていて、アメリカの今が新しい視点で映し出されている。とはいえ、内容は固すぎない。ドラマのメインテーマは愛。男女、女女、男男と組み合わせは違っても、求めるものは本物の愛というわけだ。
アメリカで初めての本格的レズビアンドラマだっただけに、放送前はさまざまな議論が生まれるだろうと思っていたスタッフたち。だが、実際に拍子抜けしてしまったほど、好意的に受け入れられている。普遍的なメッセージには、ヘテロもレズビアンもゲイもないという証拠かもしれない。
主演は懐かしいジェニファー・ビールス。先日、ハリウッド版『呪怨2』の撮影のため来日していた彼女にインタビューをしたのだが、「この作品に出会えて本当にラッキーだった」と繰り返していた。(インタビューは発売中の「マリ・クレール」7月号に掲載中)
ビールスの姉役にはパム・グリア。その他、日本では無名ながらも、美貌、実力ともに備えた話題の女優が顔を揃えている。(その中には、シェーンという役名でグウィネスの従兄弟も!)
現在日本では、ケーブルテレビチャンネル、FOXlifeで放映中。今、最も“要チェック”な番組、ぜひお見知り置きを。