4月はゴールデンウィーク進行、6月公開の作品を取り急ぎ見ねばならない。本日の目的は、デンゼル・ワシントン、ジョディ・フォスター、クライブ・オーウェンの『インサイド・マン』。銀行強盗とその捜査指揮をたまたまとることになった冷や飯食いの刑事と、なぜか捜査に割り込んできた女弁護士の話。小さいエリアの中でバカ話とかしながらどんどん緊張感が高まっていく感じが、『ドゥ・ザ・ライト・シング』とか『サマー・オブ・サム』みたいな感じでスパイク・リーらしい。渋いけど好きなタイプの映画。強盗役のクライブ・オーウェンはほとんど覆面、顔出しは数シーンしかないのになになにこの存在感。顔が変だから? ヒゲが濃いから? 3人が3人ともおいしい役。中でもジョディが演じたインテリで金と権力をやたら振りかざすイヤな女弁護士、サイコー。年をとって花がなくなってきたけど、上手いんだからヒロインよりもこーゆー役バンバンやってほしい。
::『インサイド・マン』
映画の中で人質になった少年が、「金を手に入れたいのさ、50セントだって「ゲット・リッチ・オア・ダイ・トライン」でそう言ってる」とかなんとかいうセリフがあり、見ようか迷っていた『ゲット・リッチ・オア・ダイ・トライン』を同じ試写室で引き続き見る。映画は、世界一CDを売るラッパー、カーティス・“50セント”・ジャクソンの自伝的作品。母親はヤクの売人で何者かに殺され、父親はどこの誰だか分からず、12歳で小遣い稼ぎに売人になり、ギャングの抗争で刑務所に入り、足を洗ってラッパーになった後も組織に妨害され襲撃され、身体に9発の弾丸打ち込まれたのに奇跡的に助かり、ほっぺたにはその時の穴がある……って、これマジでホントの話?って宣伝Oさんに聞いたら、「ホントはもっと壮絶らしいですよ」。でも本人は『おしん』的な根性と上昇志向を持つ、誰より早おきな苦労人で、日本人なら老若男女が「よかったのう、50セント」と涙できる良き話。マッスル・ウォッチャーのワタシ的には、50セントのゴリラ系ボディはさほど好みではないけれど、目がかわいいのよ、寂しげで。
::『ゲット・リッチ・オア・ダイ・トライン』
『インサイド・マン』
監督:スパイク・リー
出演:デンゼル・ワシントン、クライヴ・オーウェン、ジョディ・フォスターほか
配給:UIP映画
劇場情報:6月10日より日比谷みゆき座ほか全国にて公開
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『ゲット・リッチ・オア・ダイ・トライン』
監督/製作:ジム・シェリダン
出演:カーティス“50セント”ジャクソン、テレンス・ハワード、ジョイ・ブライアント
配給:UIP映画
劇場情報:6月、渋谷シネマライズにて公開