先日ビーズやボタンが趣味の知人とノルマンディーを訪れたときの話。
時期になってきた牡蠣を求めて観光がてら立ち寄った街で、土産物のシードル屋に並んで小さな骨董屋があった。ふらっと立ち寄ったその店で彼女は年代もののボタンを見つけて大興奮。実はこの店のオーナーもボタンマニアだったらしい。フランス語が話せない彼女に通訳を頼まれるものの、満足な通訳もできずにカタコトのフランス語で彼女がボタンマニアであることを説明しながら、ひとつひとつのボタンの説明を聞いていた。その内どこからか秘蔵コレクションの数々も出してきて、小さなボタンを前に2人は大興奮。そのころになると、もう言葉の問題はなくなっていた。日本語で話す彼女とそれにフランス語で答えるオーナー。私も初めて見るボタンのかわいらしさに心を奪われながらも、そんな2人の言葉の壁を越えた会話になんだか微笑んでしまう。
こういうことは私自身もこちらに来てから何度となく体験した。話をしても伝わらなくても、一度花を生ければなんだか分かり合える。花というものがコミュニケーションツールになりえることを知ったし、そのことに感謝した。
シネマカフェが8周年という記念すべき日を共に迎えられたこと、嬉しく思う。常に挑戦を続けるメディアとして、良質なコミュニケーションツールとしても発展していってくれることを願います。おめでとうございます! 花の代わりにフランスの秋を添えておきます。